多摩川

多摩川はベテランを軽視するな

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東京には3つのレース場があり、正月は平和島、GWは多摩川、お盆は江戸川でオール東京支部のレースが行われます。それぞれ水面特徴があり、活躍する選手も違ってきます。多摩川は「日本一の静水面」と呼ばれており、スピード勝負です。スピードなら若手有利だと思われがちですが、意外とベテランが活躍しています。

その理由はモーター調整です。若手よりもベテランの方がレース当日の水面に合わせた調整をしてくるからです。本番ピットと展示ピットはスタンドから見ることができますが、調整ピットは横に並んでスタンドから見ることができません。調整ピットは場所によって水面からの高さが微妙に違っています。本番に近い高さのピットの方が調整するのに適しています。どの調整ピットを選べば良いかベテラン選手の方が知っています。若手は空いたピットを使うしかなく、調整に失敗するケースがあるそうです。にわかに信じがたい話です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。