旬レーサー 山田哲也(東京・40歳)

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スタートで勝ててもスピードで負ける

今週は平和島で第58回クラシック(総理杯)が開催されます。東京支部から山田哲也石渡鉄兵が出場します。山田は昨年1月の大村周年優勝、石渡は今年の地区選で優勝して出場権を獲得しました。

山田と言えばスタートです。今期(11月以降)の平均スタートはコンマ12で、菊地孝平羽野直也に次いで早いタイミングです。ここまで早いと速攻派のイメージが浮かびますが、それほどの強さはありません。2月丸亀で1年ぶりに優勝をしたものの、今期勝率は5.80しかありません。コース別成績では1着を期待できるのは1コースのみで、他のコースでは「たまに一発」といった程度です。スタートは一流でもターンスピードで決定的に負けています。

平和島のイン以外でも勝負になる

「最近の平和島は『1マークがウネっている』って言う選手が増えました。ベタ水面に見えても、1マークで流れたりするんで、自分の中では全国でも1、2を争うぐらい、インが難しいレース場だと思っています。それにバックでは差した艇が伸びるイメージもあって、差されないように落として回ると、センターから全速戦で攻め込まれたり。いずれにしてもインはしっかりと舟足がないと逃げられない感じです。

その分、イン以外でも勝負になります。4カドがまくって5コースがまくり差しのイメージもありますね。6コースも江戸川の次にチャンスがあるんじゃないかなと思っています。

冬は基本的に向い風でその他の季節は追い風。ただ、時期によっては午前と午後で風向きが変わることが結構あります。以前は対岸のビルの隙間からの突風により、直線で煽られたりすることがあったけど、今年の正月戦の時は建物が取り壊されてていて、吹き込む風が弱くなっていました。もしまだ建物が建っていなければ、突風は気にせずに行けそうです。

地元で走り慣れているし個人的には調整がしやすいし乗りやすい。スタートも難しいと思ったことはありません。スタートはしやすいですね。地元のSGだし、優勝を目指して走りたいと思います!」
(マンスリーBoatRaceより抜粋)

1着決まり手(過去6ヵ月)

逃げ…16回 まくり…6回 まくり差し…0回 差し…0回 抜き…1回
※出場予定…平和島・SGクラシック=3月16日~21日
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。