平和島クラシックは風を制した者が勝つ

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クラシックは、ボートレースの社会貢献を評価して、時の総理大臣だった佐藤栄作が、総理大臣杯を下付することを決めたレースです。正式名称は「総理大臣杯争奪 鳳凰賞競走」でした。第1回大会は平和島でした。長瀬忠義(広島)が優勝して「すべてのSGを獲ったので、もうボートでやることはない」と引退しました。これまで平和島で16回もクラシックが開催されています。

3月は北の高気圧と南の高気圧がせめぎ合う季節です。気温が上がれば南から強い追風が吹き、下がると北からの向風に変わります。強い追風だと安定板を装着してレースを実施することもあります。誰が風を制するかです。うまく気象条件に適応した選手が勝ち上がります。枠番が重要です。

●平和島の風とコース別成績(過去3年間)

追い風 1コース1着率 4コース 6コース 推奨ボックス目
1m~ 4m 48.8% 12.0% 2.7% 123、124
5m~10m 45.4% 12.5% 2.6% 126、235
向い風 1m~ 4m 43.0% 13.2% 3.8% 126、234
5m~10m 37.0% 17.0% 4.8% 236、246

平和島は、風向と風速によって大きくレース形態が変わってきます。1コース1着率が10%も変わります。1コースが強くなるのは追風4mまで、弱くなるのは向風が5mを超えた時です。

向い風が5mを超えると6コース1着率が跳ね上がります。5コースの捲り差しも決まりやすい条件です。外枠を絡ませた舟券が有効になります。追風だと6コースからのまくりはまったく決まりません。「追い風は逃げと差し、向い風はまくり」といった格言がそのまま使えます。

●平和島通算勝率ベスト6

池田浩二(7.88)、田中信一郎(7.81)、深川真二(7.48)、松井繁(7.42)、今垣光太郎(7.37)、桐生順平(7.37)
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。