データ派はデータに裏切られる
{{ good_count }}
この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。
ボートピアに来場する若いお客さんで、スマホを利用する人が増えています。出走表だと前日までの成績しか載っていないのに対して、スマホの出走表は当日の成績が載ります。「今日の前半走はスタートを決めていないから、ここは要らない」といった会話が弾みます。ボートレース・競艇の総合情報サイト「BOATERS」のAI予想を参考にする人もいます。実況画面でも枠番別10場所成績が人気です。選手に関するデータは、コンピュータで集計したものにかないません。人間の記憶よりも確かです。ボートレース日和や艇国バンクも、これでもかというくらい詳しく選手データを分析しています。ただ、怖いのは舟券が一番重要なモーターに関するデータが欠けている点です。1コースの10場所データで9回1着を取ってても、その裏付けはありません。対戦相手やモーター運に恵まれたレースだったかもしれません。これから買うレースで前付けがあれば、果たして10場所成績が有効かどうかです。データは絶対に見た方が良いのですが、総合的に見る目を養わないと、見えるものが見えなくなります。
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。