旬レーサー 石渡 鉄兵(東京・48歳)

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3716石渡鉄兵(東京・48歳)

全速スタートで1着獲り

長男の石渡翔一郎が選手デビューを果たし、すでに2勝を挙げています。デビュー期にまったく勝てない選手が多い中で、2勝は価値があります。長男の活躍に刺激を受けたと言う父親は、江戸川の正月レースを優勝しました。
江戸川で走る地元選手は、スタートのデータなどをノートに記録する選手が多いようです。しかし、石渡はそうした記録はまったく付けていません。走る回数が多いので、おおまかな勘を持っているようです。スタート展示では「絶対に安全」というゾーンへアジャストしながら突っ込みます。コンマ20~30あたりなので、スタート展示では遅れ気味に見えます。本番では全速でスタートをするのでスタート展示よりも早くなり、スリット後に伸びて行きます。半信半疑のスタートをする選手よりも行き足から伸びが違います。成績を調べてみても1着が他の着よりも突出しています。

息子が選手になったことが凄く刺激に

「去年は別に調子が悪いって感じではなかったけど、準優1号艇とか優勝戦1号艇で負けたりして、勝負所で勝ち切れなかった部分がありました。
悪いモーターを引いた時でもそれなりに仕上げられていたし、プロペラの調子も悪くなかったんですが、年齢的なものもあるのかもしれません。
若い頃と比べると瞬発力とかは確実に落ちていますね。ただ、だからこそ気持ちが大事になると思っています。このままズルズルと落ちていかないように、SGとかGIとか上を見て頑張っていかないと、と思います。GIとかもだんだんと呼んでもらえる機会が減ってきたし、活躍して自分をアピールしたいですね。
江戸川は自分にとって特別な水面です。最近はあまり結果を出せていませんが、いつ行っても頑張ろうって気持ちになります。それに高校で将来の進路をどうするか迷っていた息子が選手になったことは、自分にとって凄く良い刺激になりました。
今年は正月戦、今回の周年、そして来月の地区選でも江戸川を走ります。どこかで優勝がしたいし、仕上げに関しても正月を走るので不安はありません。いつも通り優勝を目指して頑張ります」

●1着決まり手(過去6ヵ月)

逃げ…20回
まくり…8回
まくり差し…10回
差し…7回
抜き…1回
※出場予定…GI江戸川=1月26日~31日
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。