スポーツ紙の予想が横並びなら万穴狙い

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

ボートレースの3連単の組み合わせは120通りです。売上の25%が控除になるので、計算上の平均配当は9000円です。しかし、人気に偏りがあるので平均配当は下がります。荒れることで有名な平和島の3連単平均配当は8221円と比較的高目ですが、1コースの強い大村だと6160円まで下がります。ほとんどのレースで6艇が均等に売れていないわけです。

配当に影響を与える要因の一つが、スポーツ新聞や専門紙のフォーカスです。ネット投票が普及していない頃は、場内の予想屋さんが影響力を持っていました。ボートのファンといっても全員がキャリア豊富な人ではありません。なにかしら頼りにするものを求めています。ただ、スポーツ新聞や専門紙の予想は総合的な視点が求められます。1号艇にA1級がいるような一般レースでは、1号艇に◎です。そうしたレースは、2、3コースの選手はスタートを行っても勝てないという意識があるので、強気なスタートを決めないものです。そんなときにたまたまダッシュ勢にスタートの早い選手があると、その選手が1コースのA1級を潰すのです。スポーツ新聞の予想が全社横並びの時にこうしたことが起きやすくなります。シード番組にある落とし穴です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。