旬レーサー 柳沢一(愛知・41歳)

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

4074柳沢一(愛知・41歳)


1コースを外した時の1着は期待薄

グランプリに出場した原田幸哉(長崎)は、愛知支部の時代に最初は二人の弟子を取りました。柳沢一(愛知)と後藤陽介(愛知)です。原田が長崎支部に移籍してからも、柳沢とSGやGIで一緒に走ることが多く、厳しく指導していました。レース面での指導というよりもメンタル面を鍛える方向に向いていたようです。

その成果もあって、柳沢は2019年に多摩川が開催されたグラチャンでSG優勝を飾りました。その年に出場した住之江のグランプリでは、佐藤大佑が乗ったモーターを手にしましたが、プロペラが合わず1走目に妨害、2走目に6着を取って帰郷しました。2022年は唐津のグラチャンで優出がありますが、GIの好歴は常滑周年の優出3着のみでした。一級品のスタートを決めるものの、1マークで差しに構えてしまうため、手の内を完全に相手に読まれているのが勝てない理由です。1コースを外した時は1着よりも2着で受けた方が良いようです。

乗りやすさ重視のモーター調整

「昨年は大きいレースで結果を残すことができなかったけど、優勝戦に乗る回数とかは多かったし、悪い1年ではなかったと思います。前期は6期ぶりに7点勝率を残せましたし、前々期の2倍も優出できました。自分の納得いく仕上がりになることが多かったです。

調整法としては、一番は乗りやすさを重視し、そこから伸びを落とさずに出足、行き足寄りにしていきます。このやり方で納得している部分はありますが、どうしてもパンチがつくような感じにはならない。今はそこを追求して幅を広げられるようにやっている最中です。

今年の目標は、3月平和島クラシックの権利を持っていないし、2月に浜名湖で開催される東海地区選で優勝したいですね。そして師匠の原田幸哉選手と今年は一緒にグランプリに出たい」

●1着決まり手(過去6ヵ月)

逃げ…28回
まくり…2回
まくり差し…6回
差し…3回
抜き…4回
※出場予定…蒲郡・一般=1月8日~11日
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。