つまらぬ人脈論に耳を傾けるな

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正月開催になると地元の選手が集まります。県内選手権をやるレース場も多くあります。県内選手権が始まると、必ず先輩、後輩のやらせ、譲りについて大きな声を出すお客さんが出てきます。家が近くにあるだけでみんな仲良しなのでょうか。自分の生活に置き換えて考えるとすぐに結論が出ます。

となり近所に住んでいるからといって、みんな仲良しとは限りません。同級生の中にも仲の悪い人はいます。親族でも同じです。ボートの選手だけが固い絆で結ばれているわけではありません。

最近は選手宿舎が個室のレース場が増えましたが、同じ部屋に数名が泊まっていた時代は、あらかじめ割り当てられた部屋割りを前検日に大幅に変えていました。同県だからといって仲が良いわけではない例です。人脈論を語る人でも根拠があるわけではありません。根拠のないものに耳を傾けるだけ時間の無駄です。もっと確信に迫るデータに目を配りましょう。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。