旬レーサー 塩崎 桐加(三重・30歳)

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4589塩崎桐加(三重・30歳)

3、4コースからの全速攻撃に威力がある

10月津の一般戦からレースに復帰しています。復帰戦は③③①①②優5の成績でした。復帰3走目は男子5選手を相手に「抜き」で1着を取っています。復帰戦は中盤以降にチルトを+0.5に上げて伸び型に挑戦しています。11月常滑のオールレディースではチルト0度で展示1番時計を連発していました。チルトを上げるとターンが大味になりますが、塩崎の場合は2、3着に残す走りができます。もともとターンスピードで活躍していた選手です。スタートの方はまだムラ気が抜けませんが、ターンに関しては長期欠場の不安はありません。

長期欠場前の2020年後期適用勝率は6.62をマークしています。1コースの1着率は64%、2連対率は78%、3連対率は85%もありました。1コースを外すとまくりで勝つシーンも多く、3、4コースの3連対率は75%を超えていました。大外6コースは追い上げて3着が多く、3連対率は61%もあり、これが高配当になっていました。復帰後は調子を上げているので、この数字に近いレースをしてくれるはずです。

完調を目指してやれることをやる

「フライングと2度目の出産で去年6月から休んでいたんですが、10月津の復帰初戦で優勝戦に乗れました。モーターも良かったし、まずはレース勘を取り戻すことに重点を置いてやろう、と思ったことが良かったのかもしれません。

いろいろ考える良い休養期間になったけど、子育てが大変すぎて、復帰時期とかもあまり考えられなかった時に、来年8月に津でレディースCが開催されると決まって『このタイミングで津に来たってことは頑張れってことだな』と思いました。レディースCは選手になるキッカケで、自分のターニングポイントになることも多かったし、自然とそう思えましたね。

そこからはいろんなことが吹っ切れて、ガムシャラにやってきました。まだ全然乗れていないし、完璧な状態に戻るのは時間がかかると思っていますが、一つずつやるべきことをしっかりやって行こうと思っています。

浜名湖は得意な水面の一つだし、良いイメージしかありません。プロペラも自分の乗り方も合っているんだと思います。

復帰するまで長い間待ってくれていたファンの方に結果で恩返しがしたい。優勝を目指して、今できることを一生懸命頑張りたいです」

●1着決まり手(過去6ヵ月)

逃げ…4回
まくり…0回
まくり差し…1回
差し…0回
抜き…1回
※出場予定…浜名湖ヴィーナスS=12月19日~24日
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。