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4831羽野直也(福岡・27歳)
2017年10月の大村周年で原田幸哉を2コースから差しで優勝しました。平成生まれで初めてGI覇者いうことで注目浴びました。デビュー当時からまくり差しの巧い選手として評判でしたが、まくりが少ないこと、パワーアップの経験値が少ないこともあって、大村周年を優勝してからやや伸び悩みの時期もありました。
2021年にヤングダービーで優勝したあたりから走りが変わって来ました。それまで1マークは差しと決まっていましたが、捲るシーンが増えてきたのです。差しばかりだと手の内を読まれるので、ここ一番で勝てません。まくりを使うようになって攻撃力に幅が出てきました。平均スタートがコンマ12と早くなっているのもまくりで勝てる要因です。1コースの強さは当然として、カド戦の勝率が上がっています。外枠でも3着に絡んできます。
「今年は3月若松周年、10月平和島周年とGIを2回勝つことができたし、過去イチの成績です。プロペラの調子も今年の3月辺りまではどんなモーターを引いてもある程度は出せていたし、良かったと思います。
地元のGIを勝つことが、今年の目標で、それもあって序盤戦は調子が良かったのかもしれません。そこから夏場は少し成績を落としていたんですが、何とか粘れました。
平和島周年を獲れたことは、賞金ランク的にも大きかったですね。実は、あの時は常滑ダービーに照準を合わせていたんですが、2日目ドリームに繰り上がりで乗れて2着。『流れが来ている。勝負所だな』と思いました。
下関は水面が柔らかいし、広いから乗りやすいです。ただモーターをあまり出せたイメージがないのが、自分でももどかしいです。
これまでいろいろと経験して少しは強くなってきていると思うし、夏場よりも冬場のほうがプロペラの調整もしやすいので、これからまたリズムを上げていければ良いですね。
いつも通り予選突破して優勝戦にという部分は変わりませんが、年末へ向けて調子を上げられるように頑張りたいと思います」
(マンスリーBOAT RACEより抜粋)
●1着決まり手(過去6ヵ月)
逃げ…19回 まくり…4回 まくり差し…2回 差し…6回 抜き…0回
※出場予定…GI下関周年=12月1日~6日
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。
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