走る前は競輪、走り終わったらボート

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ボートピア市原は2階にサテライト市原を併設しています。ボートピア呉はボートの他に地方競馬とJRAの馬券を買うことができます。福島、双葉も同じような施設で、さしずめ公営競技のスーパーマーケットです。

同じ公営競技といってもレース形態がまったく違うので、お客さんの気質も違います。競輪や競馬はゴールに勝負のピークが来るのに対して、ボートはスタートと1マークです。ボートレースは不安定な水の上を走ることもあって、予測を超えた動きがあります。そのせいもあってか、レース前に展開がどうのこうのと言うお客さんは少ないようです。

一方、競輪のお客さんは、集団戦特有の並びをまず考えなくてはなりません。そこから車券を考えるので、饒舌になります。どの集団が主導権を握るかでお客さん同士が意見をぶつけ合うことも珍しくありません。ボートのお客さんは、レースが終わると饒舌になるものです。どちらにしても、しゃべりの量と的中率は比例しません。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。