ヴィーナスSで頑張らなくてはならないベテラン女子
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●ヴィーナスSで延命するベテラン
・62期以前の女子選手4期(2年間)トータル勝率登番 選手 勝率
3175 渡辺千草 5.46
3177 宮本紀美 4.12※
3182 久保田美紀 3.74※
3188 日高逸子 6.01
3207 田村美和 4.31※
3232 山川美由紀 6.45
3254 柳澤千春 3.61※
3280 垣内清美 4.09※
3289 高橋淳美 4.81
3302 谷川里江 5.72
3334 角ひとみ 5.38
3355 橋谷田佳織 4.16※
3357 福島陽子 4.27※
ボート選手の数は1600名が定員です。毎期25~30名の選手がデビューするので、年間にすると50~60名が過剰になってきます。過剰分だけ引退してくれれば問題なしですが、それでも定員オーバーになる時があります。その対策としてあるのが「向上化ルール」です。対象は1600名の定員をオーバーした選手です。
1 4期(2年間)の事故率が0.70以上
2 選手登録3年以上の選手を対象に4期(2年間)の勝率が3.80未満
3 選手登録33年以上の選手を対象に4期(2年間)の勝率が4.80未満
1~3に該当する選手が、選手会からの退会勧告を受けます。若手がまず退会勧告され、それでも定員オーバーならベテランに退会勧告です。男子選手も含まれるので、ベテラン女子は数名が対象になるだけです。しかし、1期クリアしても次の期があるので、勝率ダウンすれば、いずれ退会勧告の対象になります。それを防ぐためにベテラン女子は勝てると思ったら少しでも勝率アップにつながる走りをします。ただし、引退を決めるとケガのないような走りをするので、全員が延命を図るというわけではありません。
●女子選手の産休・育休特例
妊娠・出産・育休により長期間レースに参加しなかった場合、復帰後の級別はB2級です。これだと多くのレースを走ることができない状況から、復帰を待っていたお客さんの要望を満たすことができず、選手自身もレース勘を取り戻すのに時間が懸かります。そうした弊害をなくすために、長期間(不出場期間が90日以上1年6ヵ月未満)レースを休んでいた女子選手に対し、復帰後、当該選手が産休を開始した時の級別に応じた出場機会を付与する特例が設けられています。レース復帰から6ヵ月適用されます。
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。