前日の「悪かった」は、当日チェックを欠かすな

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ボートレースで使っているモーターは2サイクルです。スピードを出すために無駄な部品は付けていません。重量は42キロです。速度計、回転計、燃料計といった計器類はついていません。キャブレターも電子制御ではなく、自然吸気です。モータースポーツの世界では、コンピューターでモーターの状態を常に観察しており、ドライバーに指示を出しています。ボートレースはそういったのは何もありません。モーターの状態チェックも選手任せです。調整も「音を聞く」など選手の感覚頼りです。そうしたアナログの世界だけに、選手の勘違いなどが起きてきます。モーターの調子が悪く、大きな着順を取ると、なにがダメだったのか考えて次の手を打ちます。レースで走っている時にすでに考えている選手も多いようです。前日「悪かった」でも良くなっている可能性もあります。前日のコメントが悲観的なら、当日のチェックが必要です。悪いままなら舟券から外せば良いだけです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。