展開は平面図の世界で単純化できる

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ボート好きのマニアが喜びそうなサイトがあります。宮島ボートの関係者が運営している「宮島競艇フリークス」です。その中の「Judge」というコーナーに「スリット写真・航跡表」を解説しています。

本番レースの時に審判長・副審判長が書いているのが航跡表です。進入からスタート、1マークの手前、1マーク直前とレース進行ごとに「/」で区切りながら艇番を書き込んでいます。航跡表さえ見れば、6艇がどういったスタート隊形でスリットを通過し、1マークに行くまでの動き、1マークを抜け出した6艇の位置関係がわかるようになっています。これを見れば、6艇の動きが読めるので、決まり手もすぐにわかります。2周目、3周目は2段目、3段目に書き込む仕組みです。

こんな便利なものを舟券作戦に応用できないかです。頭の中で考えることは大切ですが、それだけでは展開の見落としが出てきます。事前に航跡表を書けば、攻める選手、守りに入る選手が分かり、レース展開が読めるようになります。実際のレースでは不確定要素も出てくるので、事前の航跡表どおりには行きませんが、無駄な舟券は買わなくて済みます。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。