遅れる隣に出番あり

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ボートの級別審査は年2回です。5月~10月末までが今期の級別審査です。級別審査は勝率だけでなく、事故率、出走回数も関係してきます。B級で月間の稼働日数の少ない選手は、スタート事故に敏感です。フライングを1本持っている選手は、「2本目は行けない」になります。

選手はスタートをするときに、大時計が0秒を指す何秒前からレバーを握るか決めています。起こしと呼ばれるものです。次に空中線や標識板を通かするときにスタートが早いか遅いか判断します。80-85メートルラインを4秒前、45メートルラインを2秒前に通過するのが理想です。フライング持ちの選手は、通過するタイミングを遅らせることで、2本目のフライングを回避します。「1艇身残しが目標」といった表現をします。そんな選手が内側にいると、その外にいる選手は、スタートさえ行けばレースの主導権を握ることができます。明らかにスタートが遅れそうな選手がいたら、その外の選手に出番ありと思って舟券を組み立ててください。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。