スタート展示は時間つぶしの産物

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「モーニングからナイターまで」ボートレースを当たり前のように見ていますが、時代の変化と共にルールが変わっています。レース前に行われるスタート展示は、3連単がスタートした2000年より遅れること2年の2002年8月から「ファンへの新競技情報を提供するために実施されるようになりました。1991年に廃止となったスタート練習の復活です。スタート練習が廃止となったのは、スタート練習と本番のコース変更に対するクレームが大きかったことが一番の原因です。コース変更をしないよう規制すると、今度はスタート「練習」ではなく、コース取りの「練習」になっていたからです。そのスタート練習も、元はと言えば時間つぶしの産物だったのです。まだ舟券が手売りの時代は、舟券の集計業務を算盤でやっていました。集計に時間が掛かるので、ファンは手持ち無沙汰です。大阪スポニチの西中準さんが「暇な時間を利用してスタート練習を見せたらどうか」と提案して、それがスタート練習になりました。レース直前にやっていました。レース直前とレース後に2回やった時期もありました。最初の動機が何であれ、あるものは何でも利用した方が良いでしょう。

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桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。