低勝率の若手は1回のターンミスが致命的

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

7月からボートレース養成所の入所者の募集が始まっています。1年間の養成訓練を受けるとデビューです。授業料が無料に惹かれますが、無料だから退所させる制約がありません。約50名を入所させて、最終的に残るのは30名です。毎月テストがあり、下から2名が退所させられます。訓練の厳しさよりも、いつ退所させられるかもしれないという恐怖の方がきつかったと、無事に卒業できた選手が話してくれました。

自衛隊にいた人やスポーツをやっていた人は、訓練は大したことないと言いますが、文系の人は上下関係の厳しさ、連帯責任などに耐えられないそうです。

そうして選手デビューを果たしても、すぐに活躍できるとは限りません。選手が持ちプロペラの時代は、先輩がデビュー戦用にプロペラを作ってくれまたが、今は違います。自力でプロペラを叩くしかありません。前走者以上のパワーアップは望めません。ターンが未熟、整備も未熟と来れば、勝てる道理はありません。6回のターンで1回ミスすれば、それが致命的です。相手は見逃しません。新人はある程度強くなってから名前を覚えても損はありません。

マンスリーBOAT RACE 桧村賢一の「ボートレーサーA1級実力名鑑」が発売!!
ご購入はこちら

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。