勝ったり負けたりがボートレースの基本

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ボートレース発祥地は大村です。戦前からあった競馬が戦後一番に復活し、競輪、オート、ボートの順で公営競技がスタートします。

ボートの初開催は5点マークで、1周750メートルのコースを2周、もしくは4周するというものでした。ところが2日目のレースが終わったところで、すぐに2点マークに変更されます。理由は「追い抜きがない」からでした。勝ったり負けたりがないとギャンブルとして成立しないからです。公認第1号レース場になった津の初開催では2点マークで実施されています。

ボートレースはギャンブルとして成立するように考案されたものだけに、特定の選手が勝ち続けることは、趣旨に反しています。余談になりますが、ボートレースの初期では、特定の選手が勝てないように、6日開催を前期、後期と分けて、3日目が終わった時点でモーター抽選をやり直していたほどです。ランナ戦の廃止もギャンブル性がなくなったからでした。舟券作戦を考える時も、このことを忘れないようしたいものです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。