1周タイムは36秒5が基準タイム

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1周タイムは36秒5が基準タイム

舟券を買うお客さんが関心を持つのと同じように選手もオリジナル展示タイムに注目しています。中でも1周タイムに関心を持つ選手が多いようです。

これは児島の岡野記者から聞いた話ですが、地元の選手が2連率20%台のモーターを引いたそうです。元気がないのかと心配しましたが、その選手は「1周タイムが36秒5より早いので、このモーターは出ている」と言い、1着を取ったとのことです。無風で波がないという条件で、36秒5が基準タイムになっているようです。選手が関心を持つことに舟券を買う側も同じように関心を持ちたいものです。

「赤フラッシュ」以外は気にするな

中央競馬では競走馬のゼッケンにGPSを取り付け、レース中の位置情報をモニターにアップする試みが行われています。ボートもさまざまなデータが公表されるようになっています。「数字は裏切らない」と公表されるデータを鵜呑みにするお客さんも増えています。しかし、舟券はみんなが知っているデータで勝負をしても勝てません。みんながデータに頼れば頼るほど、その裏をかくことが大切です。1コースの選手に人気が被っているときにオリジナル展示タイムに何一つ1番時計をマークしていないとすると、それは不安な本命になります。高配当ゲットのヒントとして活用できます。1コースが赤フラッシュになっていれば、舟券の後押し情報になりますが、それ以外は、必要以上に頼りにしないことです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。