旬レーサー 馬場貴也(滋賀・38歳)

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4262 馬場貴也(滋賀・38歳)

「好きな体感」のコメントならまくり差しが決まる

―馬場さんと毒島誠さんのウイリーは他と違う気がします。

「そうかもしれません。外マイでウイリーさせて前に出るというのもあるけど、ウイリーが一番威力を発揮するのは差した後ですよね。それが2コース差し、4コース差し、まくり差しもそうですけど、差した後にウイリーさせるっていうのが、なかなか他の人はできないと思うんですよ。実戦では引き波を越えてからのウイリーが効果的。そこで使えるようになってきたな、という実感があります」

―是非聞きたいのが、馬場さんのまくり差しが決まるタイミングというか条件です。

「条件はある程度決まっています。3号艇と5号艇のまくり差しは、内艇がしっかりとセオリー通りに回らないと型にハマらない。結局、決まる、決まらないは内艇との呼吸なので、スリット同体のほうが型にハマると思います。

でも、最近は3号艇の時に警戒されすぎて、2号艇が外マイしてくる時もあるので、2号艇が握っての差しも頭に入れています。5号艇の時はまくり差し一発しか狙っていません!」

―まくり差しがズバッと決まる時のモーターの仕上がりを教えてください。

「ターンの出口の押しが良くて、乗り心地が良い時ですね。『自分の好きな体感です』というコメントだったらウイリーしてからの抜け感と言うか、差した時のひと押しがきている時。そういう時は狙い目だと思います。

展示の見方は、小回りしている時のウイリーの出方。グッと押している感じがあったら、仕上がっている時だと思います」

―逆にモーターが出てない時のまくり差しは厳しいですか?

「やっぱり『回った後のひと押しがどうしてもダメです』みたいな時は、キツイですね。最後のひと押しがないので、波を越えられません。まくり差しが決まるには、やっぱりある程度の条件が必要です。一般戦なら、スタートがバラついて展開もある。でも記念だと、皆のターンがしっかりしているので、難しいところがありますね」

(マンスリーBOAT RACE・万穴ハンター石井誠司より抜粋)

●1着決まり手(過去6ヶ月)

逃げ…22回 まくり…6回 まく差…11回 差し…6回 抜き…8回

※出場予定…唐津・SGグラチャン=6月21日~26日

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。