旬レーサー 上條暢嵩(大阪・29歳)

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4719上條暢嵩(大阪・29歳)

優勝戦の3連率は90%超

父親が元ボート選手の上條信一、兄が現役ボート選手の上條嘉嗣とボートレースファミリーです。モンスターと呼ばれた野中和夫の人脈です。GIの優勝歴のあるのは暢嵩だけです。2019年下関のダイヤモンドカップで3コースからまくりで優勝しています。上條の成績の特徴は、優勝戦に乗ったときの舟券貢献度の高さです。過去2年間の優勝戦の成績は、25回優出して、優勝が9回、優出2着が9回、優出3着が5回、着外はわすが2かです。3連率は92%にもなります。このデータは覚えておいて損はありません。1号艇で優出したときは8回優勝、2着が1回です。一般戦、GIでも1コースの信頼度は高く、1着率は80%にもなります。最近は外枠に行くほど成績が悪くなる枠番連動型の着取り傾向です。

伸び型仕上げで自分に合っている

「3月の大村クラシックでSG初優出することができました。仕上がりは伸び寄りで良かったし、準優は多少なりとも緊張感があったけど、優勝戦は楽しく走れて、自分にとって良い経験になりました。

これまで10年走ってきましたが、最近なんとなくプロペラがわかってきて、その一つ一つの積み重ねが大村でやっと一個形になった、と思うと嬉しかったですね。

まだモーターを出せる時と出せない時があるけど、以前と比べるとプロペラ調整で、良くできる時が増えてきました。今まではどちらかといえば回転を上げて乗っていたんですが、それよりも回転を抑えて、伸び寄りで乗ったほうが足が良いし、成績にも繋がっています。思えば19年に初めてGIを勝った時も伸び寄りだったし、最近は少し伸び寄りの仕上がりのほうが自分に合っていて、活躍できているなと思うようになりました。

常滑は初優出した水面で昨年11月の前回戦でも優勝できました。良いモーターの時はやれているイメージがあるし、モーターを出せればしっかりと戦えるんじゃないかなと思っています。相手は強いですが、まずは自分がやるべきことをしっかりとやりたいです」

(マンスリーBOAT RACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヶ月)

逃げ…23回 まくり…2回 まくり差し…3回 差し…4回 抜き…0回

※出場予定…GI常滑周年=6月2日~7日

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。