何をやっても文句を言われる番組作り

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何をやっても文句を言われる番組作り

ボートで一番損な役回りをしているのが番組編成委員ではないでしようか。本命で収まれば、「こんなつまらないレースを作って」と文句を言われ、荒れると「取れないじゃないか」とクレームを突きつけられます。売上が低迷すると「番組が悪い」と文句を言う人もいるかもしれません。選手にしても「こんなきつい所ばかりに入れやがって」と文句を言います。

シリーズに入ると番組編成委員と選手が直接顔を合わすことはありませんが、クレームを言う選手は多いと聞きます。どんな番組を作っても勝ち負けがあり、舟券は的中と外れがあるわけです。文句があって当然です。だからと言って好き勝手に番組作りをしているわけではありません。レース場のお客さんの好みに合わせた番組作りの方向性を持っています。番組編成委員の中には、翌日の番組ができるとスタンドに下りて行き、お客さんがどういった話をしているか聞いて番組作りの参考にしていた人もいました。4月の人事異動があれば番組作りが変わるので、先入観を持たないようにしてください。舟券を買う立場で言えば、どんな番組でも的中できるように頑張るしかありません。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。