マスターズC=三国 舟券の核心
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GI優勝、SG優出、50歳未満が優勝の条件
マスターズCが始まります。かつてのスターが集まって技を競い合うというレースでしたが、出場年齢が45歳以上に引き下げられてからレベルが上がりました。リーグ戦優勝の花田和明を除けば、選考勝率のボーダーは6.44です。繰り上がりがなければ6.46でした。A1級だから出場できるわけではありません。ベテランに限定したGIと考えた方が良いでしょう。
優勝者となると、「ベテランの中の格上」になります。45歳以上になってからの優勝者は、渡邊英児、今垣光太郎、村田修次、原田幸哉です。共通するのは、GI優勝者で、SGの優出経験者です。年齢も50歳未満です。その視点から絞っていけば、今回の優勝者も限定されてきます。予選から舟券の貢献度の高い選手になります。
●出場選手の通算ランキング
通算優勝回数
順位 選手名 SG GⅠ GⅡ GⅢ 一般 合計
1 松井 繁 12 58 3 6 58 137回
2 前本 泰和 2 6 1 6 115 130回
3 江口 晃生 2 6 0 9 94 111回
4 今垣光太郎 9 29 4 8 58 108回
5 赤岩 善生 1 6 2 5 92 106回
順位 通算1着回数 生涯獲得賞金 生涯勝率
1 西島 義則2810勝 松井 繁39億1719万円 松井 繁7.73
2 市川 哲也2500勝 今垣光太郎28億2898万円 白井 英治7.73
3 今村 暢孝2479勝 瓜生 正義24億7640万円 瓜生 正義7.59
4 田頭 実2424勝 濱野谷憲吾23億8275万円 吉川 元浩7.47
5 服部 幸男2421勝 田中信一郎21億0681万円 今垣光太郎7.42
歴代優勝回数1位は彦坂郁雄の179回、2位が北原友次の163回があります。野中和夫の生涯勝率が7.50、植木通彦が7.58なので、松井の7.73は凄い勝率を残していることになります。獲得賞金も40億円に届きそうです。未冠のタイトルに挑戦して欲しいものです。1着回数は北原の3417勝です。3000勝以上は、2位以下が加藤峻二3221勝、倉田栄一3088勝、岡本義則3031勝があります。おそらく3000勝超えのできる選手は出て来ないでしょう。
●今期スタートの早い選手
選手名 平均S 発順
原田 幸哉 0.11 2.3
田頭 実 0.12 2.2
佐々木康幸 0.12 2.2
伊藤 誠二 0.13 2.2
石渡 鉄平 0.13 2.4
徳増 秀樹 0.13 2.8
中辻 博訓 0.13 2.4
●今期スタートの遅い選手
選手名 平均S 発順
白水 勝也 0.19 3.5
田中 豪 0.19 4.5
明石 正之 0.19 3.3
今垣光太郎 0.18 3.5
松井 繁 0.18 4.1
海野ゆかり 0.18 3.2
魚谷 智之 0.18 4.0
平尾 崇典 0.18 3.6
繁野谷圭介 0.18 3.4
不揃いのスリットになれば波乱を想定
マスターズの世代になれば、動体視力の衰えもあってスタートが遅くなるものです。そんな中で、スタートで先手の取れる選手は展開が見えるので有利になります。平均スタートが早く、発順の早い選手は自力で攻めている選手です。ベテランばかりのレースなので、1コースが有利とは限りません。スタートが不揃いになれば波乱の要素が出てきます。
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。