旬レーサー 中村 晃朋(香川・30歳)
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4739中村 晃朋(香川・30歳)
諦めないハートだけは誰にも負けない
―中村君は毎期出走回数が多いね
「僕、デビューからシリーズの途中で帰ったことがなくて、どんなことがあっても、やり続けている。丸野一樹君と同い年で、お互いがB1級の時に『この1走で将来1000万、1億円を稼げる経験値が得られるなら一生懸命走るだろ?』と言われて、そこから自分の考えが変わりましたね。
自分も師匠の重成一人さんのように、エンジンの“声”が少しずつ聞こえるようになってきました。エンジンは生き物だから声を聞く。エンジンがここを求めているのに、自分の欲望で違う所を求めると、エンジンは動いてくれないんですよ。それに重成さんも途中帰郷はしません。僕の支えはそこです」
―お客さん目線の話になるけど、中村君の舟券を買う時の見分け方は?
「簡単です。展示タイムが良い時です。展示タイムが良い時は多分、1着を並べてます。逆に展示タイムが出ない時は、何とか凌がなきゃという感じになってしまいます。部品交換ばかりしている時もダメな時ですね。
僕はあまりまくるタイプじゃない。どちらかと言うと“差し”です。まくりに行く時はエンジンの調子が良い時です。菅章哉さんや、藤山翔大さんみたいに豪快で『うわー、かなわんわー』と言われるよりも、『巧いなー。道中どこから出てきたの?』と言われたい。外マイ全速じゃなく、しんどそうなそぶりを見せずに相手を揺さぶって、最短コースをソツなく走りたい。白井英治さんみたいな走りをしたい」
―中村君はエンジンを商売道具じゃなくて、パートナーとして見ているんだね
「僕は『エンジンが悪い…』という人って好きじゃない。選手が悪いと思っています。言うことを聞かないことはあっても、エンジンなりに頑張ってくれている。『このポンコツエンジン』と言ってしまったら終わりじゃないですか。この子は絶対に良い所がある、その長所を最大限に伸ばしてあげたい。エンジンは本当にパートナーです」
(マンスリーBOAT RACE・万穴ハンター石井 誠司 ISHISMより抜粋)
●1着決まり手(過去6ヵ月)
逃げ…25回
まくり…6回
まくり差し…2回
差し…8回
抜き…3回
※出場予定…浜名湖・一般=4月17日~22日
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。