データは軽く見るクセをつけろ

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

ボートレースのオフィシャルWebがリニューアルしています。最近3場所成績の優出がわかるようになりました。他にも追加斡旋がわかるなど、データが詳しくなっています。過去のデータについては従来と同じく、選手やモーターの2連対率が小数点2桁まで表示されたままです。31.25%と31.45%とどれほどの差があるのがと疑問に思ってしまいますが、最初にこのデータを考えた人は、四捨五入の数字の根拠を示したかったので、小数点2桁まで表示するようにしたみたいです。おそらくコンピュータには強いが、ボートについてほとんど無知に近い人だったのでしょう。

展示タイムについてもこだわりを持ち、必ずメモを取る人がいます。秒速20mのスピードで航走しているので、わずかな差でも見逃せないのは理解できます。しかし、6秒61と6秒62では、150m走って20㎝の差です。0.15も差がつけば1艇身になるので、それだけの差なら見逃せませんが、100分の何秒かならレースに大きな影響を与えることはないでしょう。データは軽視してはいけないと言っても、細かな差に振り回されるのではなく、軽く見るクセをつけたいものです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。