周回展示で2回ターンミスなら外し頃

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3月になると「春一番」「春二番」が吹きます。この風は日本海を進む低気圧に向かって、南の高気圧から強く吹く風のことです。平和島のように競走水面が南北に向いているレース場は、強い追い風になります。この風が吹くと、安定板を装着してレースをするほどです。満潮時と重なると水面も荒れてきます。

周回展示を見ると、風に対応できている選手かどうかわかります。平和島を例にすると、1マークは流れ気味、2マークは掛かり気味です。風に対応している選手は、1マークは早めにハンドルを入れ、ターンで流れるのを防ぎ、2マークは遅めにハンドルを入れます。それができると1マークも2マークもターンマークを外さずに回れます。強い追風に対応できていない選手は、どちらかのターンで大きくターンマークを外します。1マークも2マークも大きく外すようだと、風への対応力を疑わなくてはなりません。自信を持てない状態で本番に臨んでも、まともなターンはできません。舟券から外した方が良いでしょう。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。