旬レーサー 金児 隆太(群馬・34歳)
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4888金児 隆太(群馬・34歳)
3コースのまくり差しに威力
プロのバイクレーサーからボートの選手になりました。バイクは「スーパーモト」と呼ばれるカテゴリーのレースで、ロードレース、ダートトラック、モトクロスを合わせたような競技です。国際試合にも出場していました。金児は26歳までスーパーモトで活躍していましたが、スポンサーの撤退などがあり、監督の勧めもあってボートの世界に入りました。もちろんスポーツ推薦です。
橋本久和、土屋智則のグルーに入っており、師匠は土屋です。土屋からは「もっと冒険しろ」とアドバイスを受けています。初優勝は2021年と6年もかかりました。今期は初のA1級です。ターンのしっかりした選手なので、どのコースからでも上位着に絡んできます。ただ、ここ一番のスタートが慎重になり、勝負どころの惜敗も目立ちます。4コースよりも3コースからのまくり差しの方に威力があります。
常にベストが僕のモットー
1級に昇級できたけど、ここまでは順調というより、イメージよりもちょっと遅いですね。8月には初優勝もできたけど、『やっと勝てた』という感じがありましたしね。
GIは1度、9月の地元周年で走っているんです。5日目からの追加斡旋でしたけど…。ただ僕にとっては、どのレースも変わらないですね。どのレースも勝ちたいだけで、レースの大きい小さいは関係ないです。たとえ予選落ちで外枠だったとしても、常にベストを尽くすのが自分のモットーなんです。自分が勝つ可能性が少ないとしても、買ってもらっているお客さんに失礼ですしね。
地元の桐生はよく走らしてもらってアドバンテージはあるけど、調整が難しいですね。この前優勝した時も良いモーターじゃなかったんですけど、思い切った調整をしたら良くなっただけだし。調整面ではシビアなセッティングでやっていこうかなという気持ちはあります。バイクの時の経験が活かされているところもありますね。
将来の目標としては、師匠の土屋智則さんやグループのリーダーでもある橋本久和さんを超えたいですね。それが一番の恩返しにもなりますしね」
(マンスリーBOAT RACEより抜粋)
●1着決まり手(過去6ヵ月)
逃げ…18回 まくり…6回 まくり差し…9回 差し…8回 抜き…3回
※出場予定…GI桐生・関東地区選=2月7日~2月12日
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。