合わせる選手がいないベテランは立ち後れる

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年間のフライング回数は約1500本くらいです。選手は平均して年間1本のフライングをしていることになります。スタート事故を起こすと、さまざまなペナルティーがあります。スタートを行かないと勝てないレースですが、行きすぎは避けなければなりません。多くの選手は、スタートに自信を持っている選手を見つけておき、それをマークするかたちでスタートをします。特に勘が鈍くなるベテランにその傾向があります。

しかし、スタートのときにマークできる選手が隣にいれば問題ありませんが、隣もベテラン、もしくはフライング持ちだとマークする価値がありません。一緒に遅れるのは嫌だと自力でスタートしようと思っても、普段からそうしたことをやっていないので、スタートを逸することが起きます。結果、まくりを誘い出す役目になるのです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。