一本かぶりは、紛れに期待

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ボートレースの3連単は120通りあります。2連単を買う人なら確率30分のに賭けた一点勝負ができます。しかし、120通りになると、1点勝負をすれば確率が悪くなります。シード番組でA1級が1号艇に組まれたレースではオッズが300円台ということがあります。1着は誰が見ても負けないという番組で、オッズが安いと堅いレースを思い込み、ついつい舟券資金をそこに集中しがちです。しかし、実際のレースで1番人気が入る確率は10％で、2番人気は8％、3番人気が7％、4番人気が7％です。4番人気までは、そう差がないということです。

一本かぶりの1番人気が少し紛れるだけで配当が跳ね上がります。1着を走る選手は波のないところを走るので、滅多に抜かれることはありませんが、2着、3着は先行艇の走りに影響を受けます。その分、紛れも多くなるものです。リスクの高い1点勝負をするのなら、高配当を期待できる紛れの方も押さえておきたいものです。

桧村賢一（コラムニスト）

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」（サンケイブック）「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。