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ウルトラ伸び型モーターは、引くと得か損か
2021年のボート界の新潮流になったのがウルトラ伸び型モーターです。選手持ちプロペラの時代は阿波勝哉に代表されるチルト3度組が活躍していましたが、レンタルプロペラになってから伸び型仕上げにする選手が減ってきました。澤大介の「アウト卒業宣言」があったのは、今年の初めです。そんな中で、菅章哉がチルト3度でアピール、藤山翔大がウルトラ伸び型にして宮島で完全優勝、女子の高田ひかるも選手生活で最高の勝率を残してきました。こうした選手に影響を受けて、チルト3度にする選手も増えてきています。
前回成績が良くても喜べない
ただ、ウルトラ伸び型にするには、プロペラを独特の形に叩き変えなくてはならないので、次に手にした選手が苦労するようです。「おまえのせいで大迷惑をした」とクレームを言う選手もいると聞きました。しかし、傾向さえ知っていれば、舟券を買う上で取捨がしやすくなるというメリットもあります。今回は、その傾向を調べてみました。
●菅章哉の次に引いた選手の成績
三国・GI 65号機 ⑤⑤①⑥④⑤⑥⑥⑥ →栗城匠 ⑤②②④④④①⑤①②①
丸亀・一般 54号機 ①⑥②②④③③②準1優1 →山本光雄 ①⑤⑥③④⑤③
鳴門・GI 60号機 ②①①⑥①①準3①選6 →寺田千恵 ③①③③②②①②準3④選5
宮島・GI 22号機 ②⑥④②③③⑥①① →川崎公靖 ③③④①③①⑤①準5②選4
コース取りによってプロペラの形を大きく叩き変えます。最終日にチルト3度で走ることが多く、寺田千恵のようにボート人生初のチルト3度で走った選手もいます。丸亀を除けば、菅が残した成績と次に乗った選手の成績は同じようなものになっています。
●藤山翔大の次に引いた選手の成績
福岡・一般 47号機 ④①①①③④③③⑤準4①選1 →立間充宏 ④不帰郷
戸田・一般 40号機 ⑤①②①①優1 →野村誠 ①②③F①④
児島・GI 52号機 ①①③⑤⑤③準6⑤選5 →山崎昴介 ⑥②②帰郷
宮島・一般 36号機 ①①①①①①①①準1優1 →香月大介 ④③①①④①⑤準3③
選3
チルトを上げるレースは少なくても伸びを強烈に引き出します。プロペラのかたちが違うこともあって、次に乗った選手の事故が多いようです。ターンの失敗だけでなく、スタート勘が合わないのかフライングもあります。
●高田ひかるの次に引いた選手の成績
蒲郡・女子34号機 ①③②①②①①④①準2優3 →富田恕生 ④⑤⑥⑤⑤④
津・GⅡ16号機 ⑤④①③④⑥⑥④④② →服部幸男 ③①⑤③④①⑥④準4②選2
下関・女子66号機 ①②②④①④①④①準5②選3 →中田竜太 ①④②①①②⑤④準2優4
福岡・混合62号機 ①①④①④④準2優5 →表憲一 ④④⑤②②④②④①選5
女子と男子では体重差があるので、高田のプロペラのままで走ることはできないでしょう。自分の形に叩き直しても、本体の調整も変わって来ます。高田と同じような成績を残す選手は少ないようです。むしろ成績が悪くなる傾向です。女子でも同じ傾向です。
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。
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