他人の不幸は自分の幸福

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舟券の仕組みは、投票した金額から25％を控除して、的中票数で割ったものが配当として的中者に支払わせます。全員が的中なしなら、「特払い」で配当は70円、全員が的中すれば100円です。

以前は投票数の少ない地方レース場の単勝や複勝で、特払い70円というのがありました。電話投票や場外発売で全国的に舟券が発売されるようになって、それはなくなりました。全員的中に関しては、集団フライングが出たときに、たまに見られますが、あくまでも特例です。全員が外れ、もしくは全員が的中は、舟券を買う者にとって魅力はゼロです。

舟券を買った誰かのお金が他の人に回ることで配当が成立するのです。舟券が外れる人がいてこそ、舟券を買うことを楽しめるのです。たまに舟券が当たったからといって大騒ぎすれば、他人から嫌みの一つも言われます。他人の不幸は、自分の幸せということも肝に銘じておいて静かに喜びましょう。逆のケースも同じです。

桧村賢一（コラムニスト）

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」（サンケイブック）「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。