予選得点率18位を軽視するな

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ダービーでは予備から繰り上がり出場した選手が優勝することがありました。他のSGでも委員会推薦で優勝するなど、選手相場がまったく当てにならない時期がありました。毎年何かしら特徴が出るものです。

今年のSGにも特徴が出ています。一つは、前本泰和濱野谷憲吾原田幸哉といったマスターズ世代の優勝が目立つことです。現行のモーターにターンスピードがうまく合うといったところでしょうか。もう一つ、おもしろい現象があります。それは予選得点率18位で優出するというケースです。これまでそういったケースは何度かありましたが、今年は集中して起きています。

クラシックでは稲田浩二、グラチャンは湯川浩司、メモリアルは丸野一樹です。6号艇からの優出です。考えられる理由は思い切ったレースのできる立場にいるからでしょう。コース取りで動いても構いません、1着は無理でもブイ際を差すと決め打ちができからです。一番の理由は、モーターの方が日を追って上向いてきた点でしょう。序盤で飛ばしすぎたモーターよりも実質的に上になっているかもしれません。先入観を捨てて、モーターの仕上がりをチェックすれば、予選得点率18位でも優出の可能性が見えてきます。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。