旬レーサー 3590 濱野谷憲吾(東京・47歳)

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攻め残りの2着が急増中

7月芦屋で開催された第26回オーシャンカップで14年ぶりにSG優勝しました。「東都のエース」として活躍した選手でしたが、選手持ちプロペラの制度からレンタルペラに変わってから長い間低迷していました。禁煙したことで体重が増えたのも低迷の原因の一つでした。最低体重が50キロから51キロに、そして52キロに上がったことで、減量に苦しむケースが減りました。体重差が縮まると、パワー負けもなくなります。

最近の決まり手を調べると、まくりが14回に対して、まくり差しは4回、差しが7回と圧倒的にまくりが増えています。若い頃は「まくり差しで勝たないと仕事をした気にならない」と言っていましたが、年齢と共に走りが単調になってきます。

濱野谷の舟券は、まくりで攻め切れなかったときに2着が増えているので、1コースを外したときは2着受けをするようにしてください。夏場に活躍した濱野谷だけに、モーターパワーの出てくるこれからの時期に今まで通りの活躍ができるか注目です。

オーシャンカップ優勝は通過点

「今年は7月の芦屋オーシャンCで久しぶりにSGを勝つことができました。オール2連対で予選トップ通過だったけど、準優までは欲を出さずにいつも通り走れました。優勝戦1号艇が決まってからは“絶対に勝とう”って少し欲が出てました。優勝戦の1周2マークは(艇が跳ねて)少しヒヤッとしました(苦笑)。

優勝できて嬉しかったけど、自分の中でそこまで盛り上がる感じはなかったですね。まだ年末に本番(グランプリ)が控えていると考えると、オーシャンCの優勝は通過点ですから。賞金の上積みができたことは大きいですけどね。あと今年は4月の早い段階で大村でGIを優勝できたことが大きかった。それで心に余裕ができたし、安定して成績を残せていると思います。

去年、地元の平和島グランプリに出ることができず、今年は10月の平和島ダービーと、11月の多摩川チャレンジカップは出ないといけないという気持ちも良い方向に出ているんだと思います。

多摩川は水面が良いから走りやすいし、プロペラ調整も合わせやすい。今回の周年で良い結果を出してダービーと、チャレンジカップへ行きたいです。今の所は良いからね」

(マンスリーBOAT RACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヵ月)

逃げ…28回 まくり…14回 まくり差し…4回 差し…7回 抜き…4回

※出場予定…GI多摩川周年=9月27日~10月2日

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。