「次は行ける」に保証なし

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

舟券が外れると、すぐに「次は行ける」「次は間違いない」と言う人がいます。ある程度、舟券を経験している人で、どちらかと言えば自信家と言えるでしょう。しかし、よくよく考えてみると、「次は行ける」の根拠は何もありません。

経験の浅い女子の実況中継担当者が「今日はイン逃げが5本決まっています」と台本どおりに喋るのに似ています。イン逃げが5本決まっていたとしても、次にイン逃げが決まる保証は何もないのです。気象条件や番組の傾向で、その日の大まかな流れをつかむことは大切ですが、それに囚われすぎると見えるものまで、見えなくなります。レースはつながりがあるようで、一つ一つが独立しているものです。本来なら「イン逃げが5本決まっていますが、次はどうでしょうか」と言うべきものです。

「次は行ける」と言う人は、自己満足のために言っているだけなので、その言葉をそのまま信じてはいけません。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。