旬レーサー 久田敏之(群馬・40歳)

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4188久田 敏之(群馬・40歳)

1、4コースで攻撃的な走り

父親はボートの選手で、中枠からのまくりが得意な選手でした。支部長を務めたこともあります。久田も父親と同じようにまくりを得意にしている選手です。今でもそのスタイルを崩していません。

久田が一番注目されたのは、2017年の平和島で開催された第64回ダービーです。初日から①①①①⑤で予選得点率1位で準優出したレースです。本来なら12Rで走る予定でしたが、知名度がないというので11Rが出番になりました。そのときの12R準優1号艇は今垣光太郎でした。11Rに回されたのも一つの要因でしょうが、そのレースでフライングです。「また一から出直してダービーの舞台に戻ってきます」という言葉を残したのが印象的でした。翌年の蒲郡のダービーに出場して、公約を守ります。

2020年のチャレンジカップでSG初優出して3位の成績を残します。GIの優勝はまだありません。最近の成績は1、4コースで攻撃的な走りを見せ、1着取りです。

地元周年優勝へ、やるべきことはやる

「今年は桐生のお盆シリーズを終えた時点で10回優勝戦に乗ってV5。年が明けて1月に常滑と大村でたまたま流れが良くて優勝ができたなと思っていたら2月の多摩川地区選でF。それでより気持ちを引き締めて走らないといけないと思った分、優勝が増えたという感じです。

18優出してV2だった去年はずっと我慢のレースだったけど、今年はまくりとか1号艇以外の優勝もあるし、Fを1本持っている割りには、勝負強さも出せているのかなと思っています。

今年のお盆シリーズは、なんか自分に流れは向いていないなと予選道中で思っていたんですが、優勝戦には乗れたし、例年よりも気温が低かったので調整面などを今大会で生かせるかと思います。

桐生は気圧とかも低いし、地元のアドバンテージがあるレース場だと思います。自分も昨年11月の64周年を含めて5連続で優出できています。

ただタイトル獲りは願っていれば叶うモノでもないと思う。諦めずに今まで通りやるべきことをしっかりやって、チャンスが来た時に逃さないようにしたい。地元ではGIでも一般戦でも勝ちたい気持ちは変わらない。今回も頑張りたいと思っています」

(マンスリーBOAT RACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヶ月)

逃げ…16回 まくり…8回 まく差…6回 差し…1回 抜き…2回

※出場予定…GI桐生周年=9月11日~16日

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。