第35回レディースチャンピオン 最強女子は誰か
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●大山に先輩風を吹かす選手が多い
年間勝率で出場メンバーが決まるレディースチャンピオンは、かつては女子レースの最高峰レースでした。女子のトップ級の選手で、まだこのタイトルを獲っていないのは遠藤エミ、平高奈菜、守屋美穂です。近況の調子からいえば守屋美穂がSGでも存在感を見せています。
クイーンズCで優勝した平高に対しては、遠藤がライバル意識をむき出しにした走りをしています。同じ支部の先輩である平山智加との対戦では力関係が出来上がった感じです。
大山はスタート事故が多く、今回もF持ちでの参戦になります。人気を集めるものの、どこまで成績を残せるか。大山に対しては、ドリーム組の小野生奈、守屋、田口節子、平山が大山を意識した走りをしています。今年に入って対戦したレースの成績を参考にしてください。
女子戦はかならずしも1コース有利とは限りません。走りのタイプがはっきりしているので、展開も読みやすいのが特徴です。
●平高奈菜とドリーム選出組相性度チェック(2021年1月以降)
平高奈菜 ①④⑥①②①①①④⑤④③⑤
vs小野 ②②①②①②③②②③⑤②②
平高と小野の対戦では、平高が1着か着外かという成績に対して、小野が13戦中3連対が12回と安定した成績を残しています。ワン・ツーが4回あるのも注目です。
平高奈菜 ④④③③①③
vs遠藤 ②③①①②⑥
対戦成績は遠藤4勝に対して平高2勝ですが、内容は遠藤の圧勝です。スピードで攻める遠藤に対して、さばきの平高の出番は少ないようです。両立は1回しかありません。
平高奈菜 ②③⑥②⑤①
vs田口 ⑥①②③④④
今年に入ってからの対戦は少な目です。成績の方は、どちらかが大敗する傾向です。もちろんワン・ツー決着は1回もありませんが、共に着外落ちも1回です。
平高奈菜 ①②②①④⑤失①①
vs鎌倉涼 ③①⑤②⑤④④⑥②
1着回数を比較すると、平高が4本、鎌倉は1本です。対戦成績も平高の6勝3敗で、事故をのぞけば平高が圧勝です。ワン・ツーは3回あります。
平高奈菜 ②③④①⑥①①②④③②
vs平山 ③⑤②③③②④①②⑤⑤
同じ支部ということもあって対戦するケースが多いようです。1着数、対戦成績共に平高の方が上です。スピードという点で平高の方が勝っているということでしょう。
●大山千広とドリーム選出組相性度チェック(2021年1月以降)
大山千広 ④⑥④①②⑥①⑤
vs小野 ①④③②①②③③
同じ支部の先輩として意地があるのでしょうか。小野が大山に対して6勝2敗です。ワン・ツーは2回ありますが、大山の大敗のレースも目立っています。
大山千広 ①
vs遠藤 ③
今年に入って対戦したのは1回しかありません。2020年はどちらかが1着を取り、もう一方が着外という成績です。お互いスピードで攻めるので両立はありません。
大山千広 ①F⑥①③③②①
vs守屋 ③②①②①①失⑥
お互いをかなり意識した成績です。8戦して事故が2回、残りはどちらかが1着を取っています。舟券作戦を立てる上で参考になるデータです。1着と3着が目立ちます。
大山千広 ①④④⑤⑤④⑥③③
vs田口 ②①③④②①②①⑤
田口に対して大山は苦手意識でもあるのでしょうか。9戦して田口が7回も先着しており、1着数は田口3本に対して大山は1本です。両立が少ないのも特徴です。
大山千広 ⑥①⑤
vs鎌倉 ①④②
対戦カードはあまりありませんが、攻めるタイプ同士なので両立はありません。どちらかが大敗というケースが目立っています。
大山千広 ①③F③⑤①⑤
vs平山 ②①①①①②④
大山が1着で平山が2着のケースはあっても、その逆はありません。平山が1着を取ったときは大山は3着です。大山の走りを平山が研究していると見て良いでしょう。
●決まり手別1着回数ベスト5(過去6ヶ月間)
・逃げ 平高(37回)、田口、遠藤(28回)、寺田千恵、守屋(26回)
・まくり 遠藤(18回)、五反田忍、高田ひかる(15回)、小野(13回)、谷川里江、池田浩美、田口(11回)
・まくり差し 宇野弥生(9回)、田口、富樫麗加(6回)、角ひとみ、寺田、堀之内紀代子、大山(5回)
・差し 竹井奈美(11回)、渡邊優美(10回)、平高、遠藤(8回)、山下友貴、出口舞有子(7回)
・抜き 中村かなえ(7回)、守屋、浜田亜理沙、渡邊(6回)、三浦永理(5回)
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。