傷口は動けば動くほど広がる

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傷口は動けば動くほど広がる

ボートレースは配当を出すための競技です。オリンピックの競技なら、日本が陸上競技で金メダルを獲るのは無理というのは、これまでの記録を見れば簡単にわかります。これだとダメなのです。つねに落とし穴があるようにしないと配当がつきません。ほとんどの人は落とし穴にはまってしまいます。何レースも続くと舟券資金も減ってきます。傷口が広がるようなものです。そんなときに一発逆転したいといった心境になり、冷静な判断ができなくなります。自分の思った展開がことごとく裏切られるので、何を信じて良いかわからなくなります。あれも怖い、これも怖い、なんとか舟券資金を取り戻したいという思いから、高配当の方に手を出しますが、物が見えていない状況なので舟券は外れます。ますます傷口を広げるだけです。一度広がった傷口は簡単には治りません。舟券の調子が絶望的なら、動かないようにするのが賢明な選択です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。