「かもしれない」は舟券作戦の標準語

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舟券はあくまでも自己責任の世界ですが、時には選手責任というレースもあります。GWの児島優勝戦で、トップで独走していた茅原悠紀が2周2マークを回ったところでバランスを崩して着外落ち。3連単で18万円台の超高配当になりました。SG級が1号艇だから絶対ではないのです。あくまでも「優勝するかもしれない」の世界なのです。走っている側の選手しても、1着を確信できるレースは数少ないと言います。特にシリーズの序盤は全体のモーターの力関係が読めないので、走る前に確信が持てないと言っていました。枠なり進入で勝てるコースばかりを選択できないことあって、ますます「かもしれない」が真実味を帯びてきます。ただ、「かもしれない」でも優劣があるので、すべてを同じように考える必要はありません。一般競走だと、「かもしれない」の対象外の選手もいるので、ケースバイケースです。

桧村賢一（コラムニスト）

一般競走

4418 茅原悠紀

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」（サンケイブック）「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。