下関・マスターズチャンピオンで活躍するのは73号機

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下関のモーターは今年の3月から使用しています。1節~3節と使用回数に差があります。乗り手によってモーター勝率など変わってくるので、数字をそのまま信用しない方が良いでしょう。性能チェックの基本は、「連続優出をしているモーターは良いモーター」です。該当するのは71号機と73号機です。展示タイムが強烈に出ているのが、31号機、29号機です。これに直前のシリーズで森高一真が優勝した24号機が活躍期待機です。乗り手などを総合的に考えたとき、73号機が数字が低い割に動くモーターです。シリーズ序盤で舟券に絡ませて下さい。

●今村豊 マスターズチャンピオンを語る

SG、GⅠで走っていた気持ちの余裕が大きかった  

「マスターズC(名人戦)に初めて出場したのは、2010年の徳山での第11回大会でした。既に出場資格が50歳以上から48歳以上に引き下げられていたので、『そういう年齢になったのか』というのが正直なところでした。本音を言えば、あまり行きたくないという気持ちもありました。歳を取ったことを認めなくてはならないわけですからね。

ただ、何がなんでも優勝してやろうといったものではありません。マスターズCはSGやGⅠと雰囲気が違います。全体が落ち着いているというか、和気あいあいといった感じです。

私はマスターズ世代になってもSGやGⅠで走っていたので、気持ちの面で余裕のようなものがありました。40代半ばになってターンスピードが落ちたことは自覚していましたが、場数を踏んでいる分、レースのスピードには馴染んでいました。その余裕がレースにも出ていたのだと思います。

今回は原田幸哉魚谷智之瓜生正義ら6選手が45歳で初出場になります。リラックスできる大会ですが、マスターズ世代にならなければ獲れないタイトルです。一度は獲りたいと思っているはずですよ。

(マンスリーBOAT RACEより抜粋)

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。