
福岡
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展示タイムはスリット裏から直線150mのタイムを計るが、当地では計測開始位置が60mほど手前(1マーク側)にあるため、伸びだけでなく行き足や加速力も反映されたタイムになっている。当地はダッシュの助走距離が短いので、行き足の良し悪しが成績に直結する。しかも自動計測なので、より正確なデータと言えるだろう。
下表の順位別入着率を見ると、全国比較では数値にあまり大きな差はない。しかし、1位艇は1着率だけでなく2・3連対率も高いし、6位艇は大きく入着率が下がっていることがわかる。「買い」と「切り」の要素として、大いに参考にしたい。
展示タイム順位が上位であることに越したことはないが、大事なのはそのタイム差。同じ1位でも2位に対して0.01速いのと0.08速いのとでは、機力差が異なることは容易に想像がつく。
そこで出場選手のタイム平均値の差による1着率をグラフにした。突如大きく信頼度が跳ね上がるところがある。その目安となるのが半艇身(-0.07~)。1着率はなんと40%超! 突き抜けた展示タイムを計時した選手は、コース不問で狙っていきたい。
追い風が吹くことはあまりないものの、条件別では最もインが勝っている。一般的には差しが決まるコンディションだが、そもそも当地は差し系が決まりづらい。そのため、風によって特定のコースが強くなるということはあまりないようだ。そのなかで注目は6コースの3連対率。2着までに絡む機会は少ないが、3着ならば出番がある点は覚えておきたい。
秋~冬に吹く割合が高まる向かい風。インの強さは中~上といったところだが、セオリーとは逆で2コースが強くなるという驚きの結果が出た。これは2コースのまくり率がアップすることに紐づく。勝負圏内は4コースまで。一方、6コースは最弱。スピード勝負になる条件下で、内が握って回ると全く出番がなくなってしまうようだ。
季節を問わず吹きつける海からの風。風が強く、潮が上がっている時間にぶつかると1マーク付近にうねりが発生する。傾向的にはインと3コースが軸になる福岡の王道パターン。2コースの出番も多く、特に2番手順走のシーンが目立つ。ダッシュ勢は苦戦を強いられるため、よほどスタートを張り込むか強い機力が求められる。
スタンド側から吹きつける風で、夏と冬に一定の割合出現する。インが最も弱い条件ではあるものの、それでも53.2%の1着率。その一方で、3コースが最も強くなるのも特徴。カド一撃は決まりづらいものの、5・6コースの1着率はアップする。この条件では、3コースを含めて当地で最も決まりづらいまくり差しによる勝利が頻出する。
※データ集計期間は特に記載がない限り、2023年7月1日〜2024年6月30日
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