私のグランプリ改革案その1

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昨年の住之江・グランプリ(GP)は石野貴之の優勝で幕を閉じた。全体的に見ればいい大会だったと思うが、気になった点もいくつかあった。「こうすれば、もっと良くなるのに」と思う記者の考えをつらつらと書いていきたい。

最初に言いたいのは、事故に巻き込まれた選手の救済だ。今回もトライアル(TR)で事故が発生した。TR2ndの初戦、3日目11R。1号艇の馬場貴也が1マークで転覆失格。巻き込まれた中島孝平も転覆失格となった。馬場は妨害失格となり、中島は選手責任外の判定。しかし、中島の得点は0点。残りのTRを連勝しても想定ボーダーの21点には届かない。結局、中島は病気のためTR2ndの2回戦を欠場して帰郷した。

これが、6着でも完走していれば、話は全く変わってくる。TR2ndの6着の得点は4点。残り2走で1、3着や、2、2着とまとめれば優出ボーダーを超える。選手責任外の不完走なら得点は0点。この差はとてつもなく大きい。事故に巻き込まれて不完走となった選手には3点を与えるルールに変更できないか。そうすれば、残り2走でも挽回できるチャンスが出てくる。

藤原邦充

藤原邦充(ふじわらくにみつ)。1974年生まれ、出身は香川県観音寺市。近畿大学を卒業。就職浪人の末、98年に報知新聞入社。芸能社会、中央競馬、ボートレース(1年だけ)、一般スポーツを経て05年から2度目のボートレース担当に。競輪担当になって観音寺競輪を取材することが夢だったが、無念の廃止に。