もっと将来を見据えた育成を
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近年、デビューするボートレーサーの質が落ちている気がする。ボートレーサーになるには、ボートレーサー養成所の入所試験に合格し、養成所で1年間の訓練を受け、国家試験に合格しなければならない。国家試験の内容がどういうものかは分からないが、養成所のリーグ戦の勝率が2点台や1点台でも合格できるものなのだろうか?
記者が初めて修了記念レースを取材したのは87期だった。優勝は出畑孝典。当時は山梨県の「本栖研修所」で養成が行われていた。まさに陸の孤島。山奥にあり、冬場に脱走すれば遭難するのではないかと思えるほどの環境。当時は「向いていない」、「技量がない」、「礼節を欠く」などの理由ですぐに退所させられていた。リーグ戦の勝率もほとんどの養成員が4点以上あったと記憶している。
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藤原邦充(ふじわらくにみつ)。1974年生まれ、出身は香川県観音寺市。近畿大学を卒業。就職浪人の末、98年に報知新聞入社。芸能社会、中央競馬、ボートレース(1年だけ)、一般スポーツを経て05年から2度目のボートレース担当に。競輪担当になって観音寺競輪を取材することが夢だったが、無念の廃止に。