施行者推薦は必要なのか

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4月に若松で開催されたプレミアムGI「第24回マスターズチャンピオン」。施行者推薦枠は日高逸子平田忠則だったが、2人とも私傷病で欠場した。平田は直前の住之江で優出4着。2022年11月から2023年4月期の出走回数はA1級に必要な90走をぴったりクリアし、勝率も6.31まで上昇した。若松欠場後は、5月の多摩川・一般戦から戦線に復帰している。日高は4月の福岡・ヴィーナスシリーズを最後に出走していない。(5月21日現在)※5月31日の若松一般戦で復帰

施行者推薦だった2人が欠場したという理由で、問題を提起したのではない。マスターズチャンピオンは出場年齢が45歳に引き下げられてから、完全に通常のGIとなってしまった。今年は銀河系軍団の井口佳典が優勝。21年に最年少名人になった原田幸哉は同年の8月蒲郡ボートレースメモリアル、翌年の5月宮島オールスターを制している。かつて名人戦と呼ばれていたころの施行者推薦は意味があった。推薦枠に加藤峻二さんの名前があればホッとしたものだ。普通のGIとなってしまった今、52人目までしっかり選考勝率で選べばいいのではないか。テレボートが普及し、全国どこからでも、いつでも舟券が買えるようになった。地元選手が増えたからといって、舟券の売り上げが上がるとも思えない。

藤原邦充

藤原邦充(ふじわらくにみつ)。1974年生まれ、出身は香川県観音寺市。近畿大学を卒業。就職浪人の末、98年に報知新聞入社。芸能社会、中央競馬、ボートレース(1年だけ)、一般スポーツを経て05年から2度目のボートレース担当に。競輪担当になって観音寺競輪を取材することが夢だったが、無念の廃止に。