33年ルールは廃止するべきだ

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読者のみなさんは「33年ルール」の存在を知っているだろうか?

記者も最近まで知らなかった。優勝劣敗のボートレース業界では勝率の低い選手に対する退会勧告制度がある。4期通算勝率が3.80を下回った選手が対象。デビューして3年間は免除されるが、4年目からはこのルールが適用されるため、最近は若くして引退する選手も多い。

このルールが設けられた背景には選手数の適正化がある。あまりにも選手数が増えすぎると、基本的なあっせん本数である「A級は月3節、B1級は月2節、B2級は月1節」というラインが崩れてしまうからだ。また、勝率の低い選手を引退させることによって、レーサー全体のレベルを上げる向上化の意味もある。ボートレーサーの定員は1600人。勝率3.80未満の選手が引退してもなお、1600人を超えている場合、さらに厳しい退会勧告制度が適用される。それが「33年ルール」だ。

藤原邦充

藤原邦充(ふじわらくにみつ)。1974年生まれ、出身は香川県観音寺市。近畿大学を卒業。就職浪人の末、98年に報知新聞入社。芸能社会、中央競馬、ボートレース(1年だけ)、一般スポーツを経て05年から2度目のボートレース担当に。競輪担当になって観音寺競輪を取材することが夢だったが、無念の廃止に。