【ボートレース徳山(徳山競艇場)の特徴と傾向】データを駆使して舟券予想を攻略!

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マクールQ&A


Q.ボートレース徳山の特徴とは?

山口県周南市に位置するレース場で、GⅡ以上の記念レースを除き、最速で8時12分に1Rの展示航走が始まるモーニングレースを実施。12Rは14時30分よりも前に終わるので、アフターボートも充実するレース場だ。なお、24場の中でボートレース江戸川と当地のみ、対岸の大型映像装置が設置されていない。

Q.ボートレース徳山の水面特性とは?

圧倒的にインコースが強い水面。1号艇にA級レーサーが乗る企画レースも多く、2年連続1コース1着率が日本一になっている。レースコースの西側にそびえる太華山が向い風を遮るため、風向きは追い風がほとんど。季節によっては横風も吹く。インが敗れる時は追い風によって旋回が流れ、2コースなど差しがきっちり届くケース。

Q.ボートレース徳山のコース別成績の傾向は?

1コース1着率63.2%は全国トップの数値。全国平均の55.1%と比較してもその強さが際立つ。3連対率においても87.1%と、ほとんどのレースで①の目が舟券に絡んでいる。イン以外では2コースの14.6%が特筆すべき数値で、そのうち差しの決定率が10.8%で、多くを占めている。3コースより外の1着率はいずれも10%に届かず、6コースに至っては全国最低の0.9%だった。

Q.ボートレース徳山の出目傾向は?

王道の「逃げ-差し」の展開が多いため、2連単①-②の出目の出現率は23.8%にものぼる。①-③が17.8%、①-④が11.8%で、実に全体の半分以上がこの3点で占められる。①-⑤(5.7%)や①-⑥(4.3%)よりも②-①(7.4%)の出現率が高く、追い風が強めに吹いている時は、②-①が狙い目。イン以外のどのコースが勝っても、2着の軸は①になる。

Q.ボートレース徳山の配当は?

3連単の平均配当は6,693円。インが圧倒的に強い上に、1号艇が敗れても2・3着には絡むため、大波乱が起きづらい。3桁配当(100円~990円)は25.3%、1,000円~1,990円は24.7%とちょうど50%が20倍未満。本命勝負するには信頼がおけるレース場だといえる。

Q.ボートレース徳山の舟券のポイントは?

展示タイムの信頼度が非常に高い。展示トップタイムをマークした艇の1着率は31.1%。全国平均が27.7%なので、比較してもその高さがわかる。コース不問のデータなので、インの艇が展示トップタイムであれば強気の勝負ができるし、イン以外であれば好配当のトリガーとして注目したい。

【ボートレース徳山攻略のポイント】2年連続全国トップのイン最強水面


徳山 2024年1着決まり手(%)

コース1着率2着率3着率逃げまくりまくり差し差し抜き
1コース63.216.86.960.82.4
2コース14.628.919.32.610.81.2
3コース8.722.722.52.73.01.51.4
4コース8.516.620.83.91.91.80.6
5コース4.010.018.40.62.20.30.7
6コース0.95.012.20.10.50.20.2

7月22日から27日までSG「第30回オーシャンカップ」、11月16日から21日までGI「徳山クラウン争奪戦」(開設72周年記念競走)を開催するボートレース徳山(BOATRACE徳山/徳山競艇場)。

同地では朝の8時台に1Rが始まるモーニングレースで開催しています。最も有利な1コースになりやすい1号艇にA級レーサーを置いた「シード番組」と言われる企画レースが多く、1着から3着を順番通りに当てる3連単の払戻金が低い本命決着が多くなっています。

その企画レースもあり、2024年の1コース1着率は63.2%と全国平均の55.1%を大きく上回り、23年から2年連続で全国トップの1コース最強水面です。



【ボートレース徳山の水面特徴】ホーム側が広くまくりが届きにくい。インに有利なレース傾向


瀬戸内海の笠戸湾の奥まったところにある海水のレース場です。スタートライン上の幅が60mと広く、第1ターンマークのホーム側も45mと広めで、1コースの選手がターンマークに対して十分な横幅を取ってターンすることができます。助走距離を長く取ったダッシュ勢が、スピードに乗って攻めようにも1マークまでの距離が遠いため、なかなかまくりが届きません。レースコースの特性が、1コース有利に働いています。

ピットは2マークまでの距離は112mとそこまで長くはなく、よほどピット離れの優劣が付かない限りは、基本的に枠なり進入となっています。



【配当データ】3連単3桁配当が25.3%!大本命決着が頻発する



2024年3連単配当分布

配当出現率
100~990円25.3%
1000~2990円36.1%
3000~4990円12.4%
5000~9990円11.2%
1万円以上14.9%
5万円以上1.9%

2011年からモーニングレースを実施し、シード番組も増えたことによって1コースの1着率が60%を上回るようになりました。1コースが強いため、3連単払戻金は1000円未満の配当が25.3%と堅く決まることが多いです(2024年)。追い風が吹く1マークはスピードを持ってターンするとボートが流れやすいため、1コースが逃げて、2コースが追走する1-2でゴールですることが23.8%もありました。

A級レーサーを中心に1号艇が組まれる1~4Rは、1コース1着率が70%を超えました(2024年GⅢ・一般戦)。舟券もその流れに逆らえません。同条件で1コース1着率が77.3%と最も高い1Rは、3連単出目1-2-3が12.8%あります。2番目に多いのが1-3-2の8.7%と、この2点で出現率は20%超えと高くなっています。

波乱が起きる条件は、満潮時に海風が吹くときです。斜め追い風でスタートが難しくなり横一線が崩れ、水面も荒れるとターンがしづらくなり、道中で逆転劇も多くなってきます。



風や潮の特徴


他の中四国のレース場同様、瀬戸内海を利用したレースコースのため、干潮時と満潮時の潮位差が最大3.5mになります。満潮時は水位が上がって水面がポチャつくため、ターンしづらくなります。ボートが安定させられる選手はまくりも打てますが、基本的には落として差しが有効。外の攻撃が不発の場合は、インが小さく回って逃げます。

その一方で、干潮時は掛かりも良く、スピードを持って旋回できるので、まくりも有効です。もちろん、インからも全速ターンが可能になり、少々ターンを外しても一気に逃げられるので、若手など経験が浅い選手でも、スタートさえしっかり決められれば、押し切ります。スタート隊形がレースの展開を決めるので、スタート展示での気配を必ずチェックしておきましょう。

風向き別の決まり手傾向


風向きの出現割合は、追い風が5割、左横風が3割、向い風が2割。無風や右横風はほとんど出現しません。追い風時のイン1着率は63.7%。そして2コースが14.4%で、そのほとんどが差しで決着するので、「追い風=2コース差し」といっても過言ではありません。ただ、3コースより外の場合は、まくり差しの割合がやや高く、いずれにしても相手の軸は先手を打つインとなります。②③④⑤-①=②③④⑤といった舟券が有効で、大外はとにかく苦戦します。左横風も追い風に近い傾向を示します。

その一方で、向い風は1コース1着率が59.7%と若干信頼度を落とし、4コースが11.4%まで上昇します(平均は8.5%)。その多くがまくりで、カド一撃が決まりやすくなるので、展示タイムが出ている選手(=伸びがいい)やスタートが早い選手が4コースにいたら、積極的に狙ってみましょう。

【入会必須の電投ポイントサイト】徳山すなっちポイントクラブ


2024年12月よりボートレース徳山のインターネット投票ポイントサービスがスタートしました。「徳山すなっちポイントクラブ」、通称:すなっポ。100円投票するごとに1すなっポが付与され、貯まったポイントに応じて、現金や周南市特産品・ボートレースグッズなどと交換できるお得なサービスです。ネット投票するなら必ず登録しておきましょう。もちろん登録は無料です。

【季節別データ攻略】予想に生かせる!四季別情報

<春>「乗りやすい」という選手コメントが狙い目

気温が上がってくると1マークのバック側から風が吹きます。春の大潮は潮位差が大きく、満潮時は水面が悪くなってレースがもつれます。過去には1日に6本の3連単万舟が飛び出した日もありました。レース場HP等の選手コメントで「乗りやすい」は狙い目です。一方、干潮時はスピード戦ですが、基本的にインコースが強くなります。

<夏>展示で見極めたい1号艇の動き

基本は1コース中心ですが、気温が上がるとモーターのパワーに差が出てきます。1号艇とはいえ、動きが良くない選手に過度な期待は禁物です。また、沖からの横風が吹くようになり、風向きが安定しない時にはスタートが難しくなります。スタートがデコボコになると、1コースの出足や行き足がなければ大敗の危険も。そんな時は高配当が飛び出します。展示での動きに要注目です。

<秋>干潮・満潮によってレース傾向が変化

春同様に秋も潮位差が大きく、3mを超えることも。小潮でも潮位差は1.5m近くになります。スタートをする時の風景も変わり、勘の調整が必要になります。満潮時は乗りやすさが重要です。春から使用開始するモーターはある程度、相場が固まります。パワー機は伸びでも目立ち、水面の良い干潮時なら、外コースから一発攻めも期待が持てるため、好モーター狙いも有効です。

<冬>インの選手が有利だが、5m以上の風は要注意

気温が下がりモーターのパワーが上がるとイン有利で、実力上位の選手が1号艇をもらうとスタートを確実に決めて逃げ切ります。太華山が北からの季節風を遮ってくれますが、山裾を縫うように季節風が吹きます。それが1マークの近辺に吹き付け、スタンド側から吹く横風になります。この風が5m以上吹くとスタートやターンが難しくなって波乱一考です。必ず風向・風速を確認しておきましょう。



出目傾向から見るボートレース徳山の舟券戦略


インは強いが展示タイムの信頼度が高い

徳山の展示タイムは近年、非常に信頼度が高いです。トップタイムを計測した選手の1着率は平均30%超え。2024年においては31.1%を記録しました。タイム差が大きければ大きいほど、その信頼度は上がるので、タイム2位の艇との差も気にしたいところです。ちなみにタイム2位艇の1着率は21.1%あり、展示タイム1位か2位で50%以上の割合を占めます。逆に6位(最下位)だと1着率は6.0%しかなく、その精度の高さを証明しています。

回収率が高い3連単や人気の組み合わせ

これだけインが強いレース場なので、3連単の出現率上位は①の目がずらりと並びます。しかし、それが即ち儲かる舟券かと言うとそうではありません。2024年においては①の頭で回収率が100%を超えた出目はありませんでした。①の1着で最も回収率が良かったのは①-②-③の92.0%で、これだけを見ると、徳山でインを買うのはオススメできないということになります。

では、どこを狙うべきなのか。それは②です。②-①-③は107.4%、②-①-④は102.7%の回収率があり、出現率も2~3%あるので、的中の喜びも十分に味わえる優秀な出目と言えるでしょう。一撃を狙うなら、②-④の目。②-④-③⑤⑥はいずれも回収率が110%を超え、②-④-⑤は147%、②-④-⑥は174%をマーク。徳山で最もホットな目としてオススメします!

大穴が出やすいレース傾向

大穴と言うと5・6コースのひとまくりを想像すると思いますが、ここ徳山ではそのパターンだけではありません。そのカギを握るのは再三登場している2コースなのです。「イン日本一」の看板が一般化し、それによってインへの人気が過剰に集中するため、イン以外のオッズが高めにつく傾向があります。出現率が高い②-①などは、堅実に儲けられる目ではあるのですが、一撃の破壊力を求めるなら、常識の一歩向こう側へ飛び出す必要があります。それが②-④⑤⑥です。

①が絡まず、スジとしても予想しづらいこの3点(3連単では12点)ですが、実は出現率が決して低くはありません。ただ、展開予想がしづらいため、人気の盲点になりやすい。そのため10万舟が飛び出す割合も比較的高く、無理スジで大外の一撃を狙うより、ある意味堅実に大穴が獲れるのです。2コースが1着を取れそうだと予想した際には、外を絡めて特大の万舟券を狙ってみるのも徳山ではありだと思います。

レース番号別の傾向


レース番号別の傾向

レース1着率(%)全国順位(/288)
178.65
273.622
373.622
469.747
556.9125
643.8230
751.7168
854.2148
958.3113
1063.680
1163.977
1281.31
64.11/24

レース番号別の1コース1着率をまとめたのが上記の表です。さらに全場のレース番号別1コース1着率に対する順位を付けました(1位~288位・24場×12レース)。すると全国1位のイン信頼度のレースがここ徳山にありました。それが12Rの81.3%。ほとんど1コースが負けません。インから大勝負するべきレースと言えます。そしてA級シードの企画レース・1Rも78.6%のイン信頼度。全国5位でこちらも本命勝負するのはうってつけのレースです。

その1Rを含めて、4Rまでは企画レースが続き、インの1着率が非常に高くなっています。その後はB級選手による1号艇が増えることもあって、一旦イン勝率は下がりますが、終盤レースに向かって再上昇し、最終レースはイン鉄板となります。

50%を切る1着率は6Rしかなく、基本的にはインが強いレース場であることがわかります。

地元選手とコースを得意とする選手のピックアップ

過去3年で当地30走以上した選手による徳山勝率ベスト10は以下の通りです。

勝率ベスト10

順位 登番 選手名 出走 勝率 優出 優勝
1 3897 白井英治 91 8.48 10 7
2 3946 赤岩善生 51 8.18 4 1
3 4686 丸野一樹 50 7.98 4 2
4 3737 上平真二 47 7.91 3 0
5 3960 菊地孝平 44 7.89 3 2
6 4757 山田祐也 30 7.87 2 0
7 4236 松村敏 48 7.77 4 1
8 4357 田中和也 33 7.73 2 0
9 3623 深川真二 40 7.70 3 2
10 3473 石川真二 39 7.69 2 0

なんといっても地元のエース・白井英治選手の強さが光ります。2016年以降、毎年当地で優勝し、2018年にはSGグランドチャンピオンを制し、涙を流したことが印象深いです。赤岩善生選手も当地はドル箱で、このほかにも上平真二選手や深川真二選手、石川真二選手、そして11位に控える西島義則選手など、内寄りを好むレーサーたちが徳山では活躍する傾向にあります。



【土屋幸宏の思い出】「ボートレース徳山は1コースが有利」を実感


レース場の側に太華山があり、のどかな雰囲気のレース場です。インがとても強いです。そのため、たまにとんでもない高配当が出るイメージのレース場です。シード番組で外枠に組まれたときは、大穴を目指して走りましたが、そうはうまくいきませんでした。

5日間シリーズの着順「6・6・6・5・5・6」で迎えた最終日のことです。1回走りの1号艇ですが、2~6号艇まで勝率5点以上の選手がズラリ。スタートを決めて、とにかく先に回ろうと思っていたら、なんとか逃げられました。3連単1-2-4は8360円。「ボートレースは1コースが有利」とはこのことだと思いました。

A級を1号艇にするシード番組が多いので、モーターの2連対率は乗り手にも左右されます。シード番組の1号艇で勝てないA級レーサーのモーターは、評価を下げたいところです。


【ボートレース徳山の特徴まとめ】


・ボートレース徳山は2年連続イン日本一。1コース中心の舟券作戦が基本。

・ただし、潮位や風、モーター性能、展示などの条件を的確に見極めれば、好配当狙いも可能。

・「本命と穴の使い分け」「季節と水面状況の把握」が舟券的中へのカギ。

・徳山の舟券を買うなら公式のポイントサイト「すなっぽ」は登録必須!舟券を買うごとにポイントが貯まり、現金はもちろん、周南特産品に交換が可能。

水面特徴

・笠戸湾の奥にあり、海水レース場。

・スタート幅は60m、1マークのホーム側は45mと広く、まくりが届きにくい。

・太華山が風を遮るため、向い風はほとんどなく、基本的に追い風水面。

・最大潮位差:3.5m → 満潮時はターンが難しくなる。

・風速5m以上では波乱要素が増し、直前の展示情報や結果の確認が必要。

舟券攻略のポイント

・圧倒的に逃げ。圧倒的に本命。逃げ率は60.8%、3連単20倍未満の本命決着率は60%を超える。

・1コースが負ける時は追い風時の2コース差し。インが流れると2コースに展開が向きやすい。

企画レースの傾向(1~4R)

・1号艇A級選手中心

・いずれのレースも1コース1着率70%超え

・特に1Rは77.3%、出目「1-2-3」で12.8%、「1-3-2」で8.7%


ボートレース徳山の2025年7月の開催日程

7/13~7/17 tysテレビ山口杯争奪戦

安河内健をV候補の筆頭に指名。唐津周年後にF休みに入り今節が復帰戦だが、徳山は前々回に優出と水面相性は良く期待できる。湯川浩司塩田北斗のグラチャン組も底力を発揮してV争いに参戦する。また、今節は男女混合戦で、女子では門田栞深尾巴恵が見せ場を作りそうだ。

主な出場選手

◎ 安河内健・湯川浩司
〇 塩田北斗・吉田俊彦
須藤博倫和田兼輔
× 河野大白神優
注 門田栞・深尾巴恵

7/22~7/27 第30回オーシャンカップ

【オーシャンカップのレース情報はこちら】

8/1~8/6 にっぽん未来プロジェクト競走in徳山

菊地孝平は昨年グランプリでのFのペナルティで現在は一般戦が主戦。早いスタートと勝負強さは相変わらずで格の違いを見せつける。対するは一般戦の鬼と言える中辻崇人。今年は昨年の8Vを上回るペースでV量産。菊地との一騎打ちムードだ。徳山好相性の坪井康晴や、地元の武重雄介にも注目だ。

主な出場選手

◎ 菊地孝平・中辻崇人
竹井貴史・坪井康晴
深井利寿今泉友吾
× 久田敏之長野壮志郎
注 武重雄介・笹木香吾

(マンスリーBOAT RACE編集長 土屋幸宏)