【ボートレース宮島(宮島競艇場)】ヤングダービー直前、攻略情報を徹底解説!水面特徴や予想に役立つ傾向&コース別データを紹介

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マクールQ&A


Q.ボートレース宮島の特徴とは?

ボートレース宮島は、広島県廿日市市に位置する水面で、世界遺産である厳島(宮島)の対岸に広がる瀬戸内海に面したロケーションが大きな特徴となっている。瀬戸内ならではの潮の干満が大きく、最大で3mほど水位が変動する。潮位が高くなる満潮時は水面が荒れやすく、ターン時に艇がバタつきやすい。一方で、干潮時は水面が穏やかで、スピードに乗ったまくりやまくり差しといった攻撃的な決まり手が決まりやすくなる。

Q.ボートレース宮島のコース別成績の傾向は?

1コース1着率は56.2%と全国平均並。2コース13.4%、3コース11.4%、4コース10.3%と、2~4コースは大きな差はない。5コースが7.3%、6コースが1.8%と、2~4コースよりも1着率は下がるものの、全場で見ると外コースも存在感を発揮している。逃げ以外の決まり手は、まくり16.4%、まくり差し12.2%、差し11.5%と、攻めるレース展開がよく決まっています。

Q.ボートレース宮島の出目傾向は?

出現率トップは①-②-③の7.2%。2位が6.9%の①-③-②。続いて④が3着の①-②-④、①-③-④。ここまでが出現率5%を超える出目で、この4点で約25%となり、全体の4分の1を占める。ただ的中は見込めるものの、回収率の面で見ると厳しい。①アタマで回収率100%を超える出目は①-⑤-④(131.7%)の1点のみ。①アタマ以外では、②-①-⑥や③-②-⑥、④-②-⑥といった⑥を3着に絡める出目が回収率100%を超えている。また同様に、①-流-⑥といった目も回収率100%は超えないものの、90%を上回る優秀な目だ。

Q.ボートレース宮島の配当は?


2025年3連単配当分布

配当出現率
100~990円20.0%
1000~2990円35.4%
3000~4990円12.4%
5000~9990円14.0%
1万円以上18.2%
5万円以上2.7%

3桁配当が20.0%、30倍未満まで含めると55%を超えるなど、配当傾向は比較的堅め。その一方で、平均配当は7,709円とやや高めで、その数字を引き上げたのが、18.2%ある万舟券出現率。基本的には本命傾向でレースは進行するが、一発の魅力を十分に秘めたレース場だ。


【ボートレース宮島(宮島競艇場)の水面特徴】2025年9月23日PGIヤングダービー開幕!潮位差最大3メートル、潮回りとスタートが攻略のカギを握る


9月23日から28日までPGI「第12回ヤングダービー」、11月5日から10日までオールレディース、2026年3月17日から22日までヴィーナスシリーズと、注目レースが目白押しのボートレース宮島(宮島競艇場)。世界遺産の厳島神社をレース場から見ることができる風光明媚なロケーションだ。

水面に関しては、瀬戸内海特有の潮位差があり、大潮では潮位差が3メートルを超える。スタート時に確認する目標物の景色が変わるため、スタート力が問われる。レースコースは防波堤で遮られているが、2マークバック側が外海に開かれており、そこから海水が出入りする。

干潮時は防波堤が防風壁の役目を果たし、走りやすい水面となる。一方、満潮時は水面がざわつき、風の影響も受けやすくなる。スタートしてから1マークに向かうにつれて、外側が斜めにレイアウトされているため、モーターさえ良ければまくりが決まりやすい。

またスタンドやピットがレースコースに対して斜めになっているため、走り慣れていないと距離感覚がつかみにくい。アウトからスタートする選手にとっては、スタートを決めるのが難しいといわれている。

2マークのバック側が瀬戸内海に面しており、満潮時はスタートラインに対して追い潮、干潮時は向かい潮になる。潮が動く時間帯はスタートと展開も変化する。

冬は西日の影響で大時計が見にくくなるため、レースの発走時刻が早く設定されている。モーニング場ではないが、15時30分には最終レースが終了するのも宮島だけと言える。

日本三景の一つである安芸の宮島がレース場の眼前に広がるが、この島を巡るように風が動き、時間帯によって風向きが変化する。午前中は追い風、午後から向かい風に変わることが多いのである。



【データで見る予想攻略情報】満潮時は1号艇絡みのボックス。まくりもよく決まり、外も強い


宮島 2025年1着決まり手(%)

コース1着率2着率3着率逃げまくりまくり差し差し抜き
1コース56.273.781.454.01.7
2コース13.438.157.93.88.40.9
3コース11.435.255.55.13.71.01.5
4コース10.327.047.24.83.21.80.5
5コース7.319.037.72.24.40.10.6
6コース1.87.921.60.50.90.20.1

2025年のコース別1着率はインコースが56.2%と全国平均並。2コース13.4%、3コース11.4%、4コース10.3%と、2~4コースは大きな差はない。5コースが7.3%、6コースが1.8%と、2~4コースよりも1着率は下がるものの、他場と比較すると外コースも存在感を発揮している。逃げ以外の決まり手は、まくり16.4%、まくり差し12.2%、差し11.5%と、攻めるレースの方が結果を出している。


風や潮の特徴


満潮と干潮ではレースコースの条件が大きく変化する。潮が高い場合はスタートがばらつきやすくなるのがポイント。レースコース全体がぽちゃつくためターンが流れやすく、差しの出番が増える。舟券的にはインコースを絡めたボックスがオススメ。

干潮時はスピード、パワー勝負で攻めが決まる傾向。スタートが決まっている選手が展開の軸となる。


四季別特徴&傾向解説


四季別コース別1着率~夏秋、春冬でイン傾向二分。秋のセンター戦に要注目


四季別コース別1着率(%)

進入
1 57.0 52.6 52.5 56.1
2 12.3 12.8 12.5 14.6
3 12.3 12.8 13.8 12.0
4 10.0 11.5 12.2 8.6
5 7.7 7.8 8.8 7.6
6 1.4 3.1 1.3 2.2

<春>干満差が大きく、最大3.5mの潮位差

春は風の影響は少ないものの、潮位差が大きくなる。満潮時では最大で3.5mも潮位が変わる。満潮時には宮島口と宮島を結ぶ連絡船の底うねりが2マークのバック側から入ってくるため、2マークでの逆転劇が多くなる。満潮の時間帯では、勝率があるモーターが好成績を残す傾向。干潮水面ではスピード戦が展開される。

<夏>結果を出すのはスタート勘がいい選手

海風は宮島を回るようにして競走水面に吹き込む。朝のスタート特訓の時間帯では追い風だったものが、午後になると向かい風に変わるため、2回走りの選手も、前半と後半でスタート勘の調整が求められる。これに潮位差が加わり、スタートの風景が変わると、スタートが非常に難しくなる。スタート勘の良い選手が夏場は好成績を残す傾向がある。

<秋>新モーターのパワーを公式サイトの展示情報を参考に

秋に新モーター、新ボートに切り替わる。10月は潮位の大きな季節で、満潮水面だとパワーのないモーターが波に負けてしまう。モーター性能が読み切れないので、どうしても選手のネームバリューで舟券を組み立ててしまいがち。しかし、新モーターは明らかな性能差があり、機力を見抜くことができれば、高配当をゲットするチャンス!公式サイトで公開されているオリジナル展示情報や予想を参考に狙いを定めたい。

<冬>太陽、風と複雑でスタート展示の決まり具合は要チェック

冬場になると太陽の位置が西に傾く。午後の遅い時間帯になると、大時計の真後ろに太陽が隠れるため、ハレーションを起こして時計が見えづらくなり、スタートが決めにくくなる。さらに、冬場は前半戦が追い風、後半戦は向かい風と風向きが安定しない。スタート展示でのスタートの決まり具合は必ずチェックしたい。

ボートレース宮島の舟券戦略


公式サイト必見!1周タイムで本命も穴も狙い放題

1周タイム傾向(%)

コース 1周T1位1着率 通常1着率
1 63.9 56.2 7.7
2 20.1 13.4 6.7
3 18.3 11.4 6.9
4 16.6 10.3 6.3
5 14.2 7.3 6.9
6 6.1 1.8 4.3

ボートレース宮島のホームページで発表されているオリジナル展示情報。その中でも1周タイムの精度が高く、舟券が当たると話題だ。実際に各コース別に1周タイムのランキング1位艇の1着率を集計したのが上記の表だ。1周タイムが1位だと各コース6~7%1着率がアップする。インコースだと信頼度は鉄板クラスとなり、他のコースでも現実的に1着が狙える数値となっている。


レース番号別の傾向


レース番号別の傾向

レース 1着率(%) 全国順位(/288)
1 71.7 34
2 37.0 270
3 41.7 252
4 45.6 219
5 53.7 155
6 53.1 158
7 43.8 230
8 40.1 257
9 65.6 70
10 57.0 124
11 69.4 50
12 69.4 50

宮島のイン1着率は全体で56.2%だが、レース番号別に成績を分析すると37.0%(2R)から71.7%(1R)と実に34.7%もの差がある。1RのファーストバトルはA級選手を1号艇に置く企画レースなので、基本的に信頼度が高いが、2RはB級が1号艇になり、一気に信頼度が下がる。午前中と昼過ぎのレースはイン信頼度が低めで、終盤戦になるとインコースが強くなっていく。特に主力が集う11・12Rでは1R並に1コースが主導権を握る傾向となっている。


企画レース

●1R ファーストバトル

基本的に1号艇にA級、他はB級。1コース1着率は70%超える1日の中で最もインが強いレース。1号艇から相手探しになるが、2着傾向にばらつきがあり、ヒモ穴で好配当を提供するシーンも。穴党へのオススメは3・4号艇のアタマ狙い。

●4R ランチタイム特賞

イン1着率は45.6%と低い。狙いは1着率19.4%の3コースで、回収率も135.8%と優秀。


【土屋幸宏の思い出】走り慣れている地元勢が有利



スタートライン方向に正対すると、ピットが斜めになっているので慣れていないと定点が狂いやすくなります。それを踏まえておかないと、スタートが遅れてしまいます。干満差も大きく、スタンドなど建造物の風景が大きく変わります。それがスタートに影響します。走り慣れている地元勢にアドバンテージがあるレース場だと思いました。


【まとめ】


・宮島は潮位・風向き・時間帯でレースの様相が変わるテクニカルな水面。
・満潮時はイン絡みと差し、干潮時はスピード戦・まくりが決まりやすいのがポイント。
・舟券戦略では「1周タイム」「潮のタイミング」「レース番号」を組み合わせて予想するのが有効。特に11・12Rはイン鉄板、4Rは穴狙いチャンス。


ボートレース宮島の2025年最新開催日程と展望

・9/23~9/28 第12回ヤングダービー

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土屋幸宏

1984年宮城県生まれ。早稲田大学卒業後、北海道新聞記者を経て、2011年にボートレーサー(109期・埼玉支部)になる。2019年に引退し、現在はマンスリーBOAT RACE編集長となり、『ボートレース学習塾』の連載や『土屋幸宏ボートレース24場攻略ガイド』を出版。ボートレース場の公式YouTubeチャンネルにも出演し、“新聞記者&レーサー”としての経験を基に、ボートレースを分かりやすく伝えることをモットーとして活動する。