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JR芦原温泉駅から車で15分の場所にあるが、2024年に北陸新幹線が開業し、関東地区からのアクセスが抜群に良くなった。夏は避暑地として、冬はカニの季節でもあり、金沢の観光などと合わせて訪れたいレース場だ。
日本海側に位置するので冬場は水面に氷が張ったり、対岸に雪が積もることも。水面は淡水のプールで、風は季節を問わず追い風が基本。
追い風水面ということもあり、2コースの1着率が17.3%と高い。全国順位でも4位と上位に入るほどの強さ。3コースも13.5%と高めで、こちらの全国順位は6位に入っている。
なお、出現率が高い①アタマの3連単では、回収率が100%を超える出目がなく、最高でも①-④-③の96.8%。ちなみに①-②は①-②-⑤が90.7%、①-②-④が89.9%と比較的優秀ではあるが、買い時を見極める必要がありそう。
その一方で1万円以上の万舟出現率が17.6%あり、比較的波乱も多い。特にモーニングの時間帯を過ぎると、B級選手が1号艇に組まれる番組が多くなり、配当がアップする傾向にある。
7月31日から8月5日までGI「北陸艇王決戦」(開設72周年記念競走)、10月11日から13日まで「ファン感謝3Days ボートレースバトルトーナメント」を開催するボートレース三国(BOATRACE三国/三国競艇場)。
同地はモーニングレースを実施しています。日本海側唯一のボートレース場で、冬場は雪景色になります。水質は淡水で、プール型の水面です。ホーム側が広く、インコースが先手を取るシーンが多く見られます。夏場は日本海からの海風、冬場は強い北風と、年間を通してホーム追い風のコンディションでレースが行われます。
昔は九頭竜川河口にありましたが、1968年に現在地へ移転しました。周囲を小高い丘に囲まれていますが、日本海が近いこともあって風の影響を大きく受けます。
午前中は無風か弱い向い風、午後になると海風でやや強めの追い風になります。時間と季節によって風の向きや強さが変わります。特に冬は強い追い風の季節風が吹き、1マークが波立つことも珍しくありません。
スタートライン上の幅が62m、1マークホーム側が45mと広く、アウトから攻める選手からは「1マークが遠い」といった声も聞かれます。ピットから2マークまでの距離が150mもあり、枠なり進入が大半を占めますが、ピット離れで飛び出す選手がいれば、パワーがあると評価できます。
三国 2024年1着決まり手(%)
コース | 1着率 | 2着率 | 3着率 | 逃げ | まくり | まくり差し | 差し | 抜き |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1コース | 53.0 | 19.2 | 8.8 | 49.8 | ー | ー | ー | 3.0 |
2コース | 17.3 | 26.8 | 18.2 | ー | 3.6 | ー | 11.9 | 1.5 |
3コース | 13.5 | 21.4 | 20.2 | ー | 5.5 | 4.2 | 2.4 | 1.1 |
4コース | 9.7 | 17.1 | 21.1 | ー | 4.0 | 2.3 | 2.5 | 0.7 |
5コース | 5.3 | 10.9 | 18.9 | ー | 0.9 | 3.0 | 0.6 | 0.8 |
6コース | 1.2 | 4.7 | 13.0 | ー | 0.3 | 0.5 | 0.0 | 0.3 |
2024年3連単配当分布
配当 | 出現率 |
---|---|
100~990円 | 17.7% |
1000~2990円 | 35.7% |
3000~4990円 | 15.3% |
5000~9990円 | 13.3% |
1万円以上 | 15.9% |
5万円以上 | 2.1% |
ホーム側が広く、追い風のレースが多いので、ダッシュ勢のまくりが決まりにくいです。インコースが先に回り、2、3コースが抜け出してくるシーンが多いのが特徴です。2024年の1コース1着率は53.0%と全国平均より少し低めで、2コースの1着率17.3%は全国4位、3コースの1着率13.5%は全国6位と高く、スローの艇がレースの主導権を握ります。そのため、4コースから外の1着率は全国平均を下回っています。
決まり手は差しが17.4%と全国2位と高く、差し抜けが舟券のカギを握ります。特に冬場の季節風が吹くと1マークが荒れるため、インから小回りしても流れ気味になり、2、3コースから差す結果が多いのが特徴です。1マークまでの距離があり、アウト勢はまくり差しでなければ届きません。
GII以上と一部のレースを除いて、1R~4Rまでシード番組を実施しています。
現在の1R「みくにあさイチ」はインコース1着率が80.7%と抜群の信頼度。全国の企画レースの中でもイン勝率80%オーバーのレースは少なく、①アタマで相手探しのレースになります。おすすめ出目は①-②-④で、出現率が10.4%、回収率が107.8%とともに優秀。①-②-③も出現率は10.9%ですが、配当が低く、回収率は70%台まで下がってしまいます。また出現率は大幅に下がるものの、②-①-③④は回収率が150%を超えるので、追い風が吹く時には狙ってみるのもありでしょう。
2連単①-②で決着する割合は32.6%、②-①は17.9%と約50%がこの2点で決まっており、特に②-①の方は回収率が103.4%と高い数値を記録しています。
やはり②-①や②-③といった出目が回収率が優秀で、②-①-③④なら約150%、②-③-①④になるとなんと300%を超えます!根気強く狙い続けたいお宝舟券です。
回収率の観点で見ると、インコースから狙うなら①-②-④⑤、①-③-④が100%超え。A級3人のワンツースリーではなく、B級を絡めて本命を少しずらすのがポイントです。
風向別決まり手傾向(%)
決まり手 | 追い風 | 向かい風 | 逃げ | 48.6 | 49.3 | まくり | 16.2 | 13.5 | まくり差し | 8.4 | 11.7 | 差し | 17.0 | 17.4 | 抜き | 8.5 | 7.4 | 恵まれ | 1.4 | 0.7 |
ボートレースのセオリーとして、追い風だと差し、向かい風だとまくりが有効と言います。しかしここ三国では、少しその状況が違います。逃げに関しては向かい風の方が少し強い。これは向かい風の方がスタートが踏み込める、スピード旋回が決まるという要素があります。注目はまくりで、追い風では16.2%、向かい風では13.5%とセオリーの逆転現象が起きました。その一方でまくり差しは向かい風の方が決まりやすく、差しは追いも向かいも変わらないという結果に。風向によらず差しが決まりやすい水面ではあるということは覚えておきたいところです。
2024年1月よりボートレース三国のインターネット投票ポイントサービスがスタートしました。「三国カニ坊ポイントクラブ」、通称:カニポ。100円投票するごとに1カニポが付与され、貯まったポイントに応じて、現金や地元特産品・ボートレース三国オリジナルグッズ、選手サイン入りグッズなどと交換できるお得なサービスです。企画レース・準優勝戦・優勝戦はポイントが2~3倍になるなど、お得なキャンペーンも実施中。ネット投票するなら必ず登録しておきましょう。もちろん登録は無料です。
配当傾向
配当 | 比率 | 全国順位 | 100~990円 | 17.7% | 13 | 1000~1990円 | 24.1% | 20 | 2000~2990円 | 12.6% | 12 | 3000~4990円 | 14.4% | 8 | 5000~9990円 | 13.5% | 12 | 万舟券 | 17.6% | 8 |
モーニングの時間帯に企画レースが組まれているため、3連単の3桁配当出現率は17.7%と比較的高い出現率になっています。10倍台まで含めると約40%が本命決着しているので、レース番号によって見極めが必要です。その一方で1万円以上の万舟出現率が17.6%あり、比較的波乱も多いのが特徴です。企画レースでも1号艇が負けると配当が跳ね上がって万舟券が飛び出すことも珍しくないですし、モーニングの時間帯を過ぎると、B級選手が1号艇に組まれる番組が多くなり、配当がアップする傾向にあります。
レース番号別の傾向
レース | 1着率(%) | 全国順位(/288) | 1 | 80.7 | 3 | 2 | 56.3 | 134 | 3 | 56.1 | 136 | 4 | 57.9 | 116 | 5 | 39.6 | 260 | 6 | 37.7 | 269 | 7 | 36.8 | 275 | 8 | 44.3 | 228 | 9 | 42.5 | 244 | 10 | 52.2 | 165 | 11 | 67.2 | 62 | 12 | 68.5 | 56 | 全 | 53.0 | 19/24 |
1日の流れを追うと、朝イチの企画レースは全国最強クラスのイン信頼度を誇り、そこから50%オーバーの企画レースが4Rまで続きます。それが終わるとイン1着率は一気に30%台まで急降下。午前中はイン信頼度が低めのレースが展開され、お昼を過ぎた終盤戦にまた急浮上。10Rで50%超、11Rになると一気に67.2%まで跳ね上がり、12Rも1号艇が期待に応えて1日が終わります。
レースごとに特徴がしっかり出ています。インから買いたい本命党は1~4Rと10~12R、波乱を期待する人は5~9Rと舟券スタイルによって狙いを定めて勝負ができます。
・1コース
1R/80.7%
・2コース
6R/24.1%
・3コース
7R/20.4%
・4コース
5R/15.7%
・5コース
6R/9.9%
・6コース
6R/4.3%
コース別で最も強いレース番号を調べてみました。1コースは1Rが最強で、1着率は80.7%。企画レースのパートでも触れているように、いくら強いインコースといえど、1着率が80%を超えるレースは全国的に見ても希少で、絶対的な信頼度が置ける企画レースと言えるでしょう。
2コースは6Rの24.1%ですが、このレースは5コースの9.9%、6コースの4.3%も1日の中で最も高く、波乱必至のレースだといえます。インコース1着率は37.7%しかなく、どこからでも狙えます。3コースは7Rの20.4%、4コースは5Rの15.7%。6Rを含めて、企画レースが終了した直後のインは危うさがあります。穴党のみなさんはこのあたりのレースで勝負してみてはどうでしょうか。
・2023年
金田智博、為本智也
・2022年
金田智博、為本智也
地元が将来性を期待して推薦するフレッシュルーキー、三国は個性派の名前が多く見受けられます。下出卓矢を師匠に持つ佐藤悠、金田智博は伸び型で沸かせる選手たちです。佐藤は最近チルト2度の調整に当たりが出ており、全国各地でまくりまくっています。一方の金田は、フライングの影響でスタートで攻めきれないシーンも多かったですが、事故がなければ強気の攻めを見せます。また、伸び型には珍しくイン戦の信頼度も非常に高いです。
佐藤と同じ2021年に推薦された西橋奈未は全国区へと羽ばたき、女子トップクラスの選手へと成長しました。一昨年はクイーンズクライマックスシリーズ(多摩川)で優勝し、昨年はクイーンズクライマックスに初出場。SGオールスターやメモリアルにも出場し、上の舞台でさらなる成長を遂げています。
そんな先輩たちの背中を追うのが加藤優弥と小坂風太。加藤はスタートの早さを武器に攻めていくのが持ち味。今年2月に多摩川で初優出を果たし、5月以降の新期は予選突破が多く、高いレベルでの活躍をしています。小坂はスローからの戦いに安定感がありますが、まさに今、力を付けている最中。好モーターを引いた時に力強い走りをしていたのが印象的で、それがきっかけになってさらなる飛躍を遂げることを期待しています。
ホーム側が広いので、インでターンする幅を取りにいっても隣の選手が遠く感じます。その反面、アウトからはスタート力、旋回スピードがないと戦うのが大変だなあと思いました。
1Rのシード番組で4コースのカドから攻めて展開を作り、5コースの1着で高配当を演出したレースがありました。A級一人のシード番組は実力が抜けているものの、スタートで壁がなくなる可能性があり、本命党はもちろん、穴党も面白い番組だと思います。
企画レースの1~4R、終盤レースの10~12Rはイン1着率が50%を超える。なかでも1Rは80%超えの抜群の信頼度。穴党は5~9Rが狙い目。特に5~7Rはイン信頼度が30%台で波乱必至。
夏:海風で水面が荒れる → 差しが台頭
秋:本命配当が多い → モーター信頼で逃げ有利
冬:荒水面&安定板装着多 → 周回展示&差しが鍵
・Wドリーム戦出場選手
【初日 日本海ドリーム】①今垣光太郎、②西山貴浩、③池田浩二、④佐藤隆太郎、⑤宮地元輝、⑥上條暢嵩
【2日目 東尋坊ドリーム】①桐生順平、②篠崎元志、③井口佳典、④中島孝平、⑤磯部誠、⑥山口剛
SGオーシャンカップ終了後すぐに始まるのが、ボートレース三国のGI「開設72周年記念 北陸艇王決戦」。前回大会は下出卓矢の地元GI初優勝で幕を閉じた。福井支部連覇に向け、今年は6選手が登場。注目はやはり今垣光太郎。今年は正月、GWと地元レースを優勝。久々の地元GI奪取に気合十分だ。69周年覇者の中島孝平も、今年はGI含め優出ラッシュと復調気配。もちろん下出の周年連覇にも期待大だ。
遠征組も強力。昨年、7年ぶりにSGを制した桐生順平は、今年も大舞台で優出多数と存在感をアピール。今大会でも優勝候補の一人だ。70周年覇者の磯部誠、今年の近畿地区選覇者である稲田浩二など実力者が揃った。
そして今が旬と言えるのが佐藤隆太郎。若松で行われたSGクラシックで初制覇を飾り、丸亀で行われたSGオールスターで連覇。初制覇からの連覇は史上4人目の快挙。獲得賞金も1億円超え。元々調整力に定評はあったがスタート事故も多く、なかなか結果に結びつかなかった。近況は精度が上がり、攻撃的なレースに磨きがかかった印象。当地も近況2節連続優出と相性もまずまず。今大会を大いに盛り上げてくれるのを期待したい。
そしてもうひとり注目は、SGグランドチャンピオンを制した池田浩二。4年ぶりとなるSG制覇を戸田で達成。安定感は誰もが認める存在だったが、なかなか頂点に届かなかった。衰え知らずの安定感で、この開催でも水面を沸かせるだろう。
◎今垣光太郎、中島孝平
○萩原秀人、下出卓矢
△松田祐季、武田光史
×中辻博訓、吉川昭男
注 坂口周、東本勝利
今年は周年記念が終わった後に開催される、毎年お盆の時期恒例の一節。主役はもちろん、今垣光太郎。今年の正月、GWと繁忙期レースを共に優勝。知り尽くした水面、地元メンバー相手なら、ここは当然主役。GIを含め6月までに10度の優出と復調気配の中島孝平が相手筆頭。
◎上田龍星、平高奈菜
○黒井達矢、大池佑来
△今泉友吾、畑田汰一
×村岡賢人、清水沙樹
注 濱野斗馬、豊田結
4日間の男女混合戦。非常に混戦ムード漂うメンバーが揃ったが、近況好調の上田龍星がシリーズを引っ張るか。6月から7月に入って4節連続優出、そのうち2V。勢いそのままにシリーズを引っ張る。女子からは今年に新設されたPGIスピードクイーンメモリアルの覇者、平高奈菜が参戦して盛り上げる。
◎原田幸哉、松田祐季
○林美憲、中山雄太
△金子賢志、山田祐也
×河村了、鳥居塚孝博
注 深井利寿、松田竜馬
好メンバーが揃った6日間シリーズ。主役候補は原田幸哉。6月に当地のショートシリーズに登場した時は記念級の選手が多数参戦も、きっちりと優出を果たし見せ場を作った。今回は優勝を狙う。それに待ったをかけるのは2年振りのSG参戦も果たした、地元の松田祐季。
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