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瀬戸内海に面したナイター場で、風と潮汐の影響を受ける水面です。ナイター時間になると企画番組も始まります。レースコースの特性に番組の特徴を合わせると、コース別1着率は全国の平均的なところに収まっています。向い風の日が多いですが、逃げ以外の決まり手は、差しとまくり差しが多くなっています。冬の強い向い風のときは2マークが荒れ模様です。
瀬戸内海に面したレースコースで、丸亀港のすぐ側にあります。2009年4月に「ブルーナイター」が始まりました。レースコースの幅は130mと標準的な広さで、1マークのホーム側も42mと標準的な幅です。
干満差があり潮位差は最大で2mほどです。潮は2マークの後方から入ってきます。バック側に防風壁、1マークの前方には防風ネットが設置されていますが、冬場の満潮に向かう時間帯の追い潮と向い風がぶつかると、2マーク近辺の水面が荒れます。そんな時は波乗り巧者やモーターの強い選手が軸におススメです。
対岸、スタンド側に捨て石が並んでいて、干潮時になれば捨て石が露出してきます。捨て石は人工の消波装置よりも効果があり、干潮時は走りやすい水面になります。スピードとパワー勝負になり、同体からの全速戦も決まってきます。
1マークはスタンド側に振っているため、ホーム側が42mと狭くも広くもない標準的な幅です。そのコース幅もあって、2024年のコース別1着率は1コース56.2%(全国11位)、2コース14.4%(同12位)、3コース12.2%(同12位)、4コース9.6%(同20位)、5コース5.8%(同13位)、6コース1.8%(同14位)と、全国的にみてもコース別1着率は真ん中のデータが多くなっています。
2024年の逃げ以外の決まり手は、差し14.5%、まくり差し13.6%、まくり11.9%と、向い風の多い水面ですが、差し、まくり差しが多くなっています。まくり差しの13.6%は全国で2番目の高さです。
企画レースは3つあります。6R「ナイタータイム~カチ勝ち6」は原則的に1、3、4号艇にA級、7R「ラッキーレース~穴ガチ7」は原則A級3名、進入固定レースの8R「ガチ勝゛ち8」は、原則1号艇にA1級、2、4号艇にA級を入れます。
6R、7Rは三つ巴戦が基本ですが、競り合いも多く、高配当が飛び出すことも珍しくありません。8Rは進入固定レースということもあり、2024年の1コース1着率は78.8%と1コースの信頼度が高くなっています。3連単の出目もA級3名で決着がつく1-2=4の的中率は27.0%と、約4回に1回はこの2点で決まっています。進入固定で人気が過剰に集中することもあり、3連単の払戻金は3桁配当が46.1%もありました。
春先になると横風が吹きますが、これはバック側の防風壁がカットしてくれます。ただ、この時期は潮位の差が大きくなります。満潮時間になると水面全体がざわつきます。ざわついた水面でインから回ると流れ気味になるため、差して抜け出す展開も頭に入れておきましょう。
干潮だと完全な静水面なので、スピードで攻める選手が台頭してきます。
夏場に気温が上がってくると、海風が吹くようになります。日中は強く、夕方になると収まります。日中の時間帯が満潮時に当たると水面が荒れます。海風はホーム向い風ですが、満潮時だとまくっても流れます。
しかし、干潮時間になると、ダッシュ勢の出番も出てきます。実績のないモーターが1号艇だとレースはもつれます。
風の影響はほとんどなく、干満がレースの流れを決めます。干潮時にはまくり、まくり差しが飛び出します。
新モーターの切り替え時期で相場が定まりません。ボートも新しくなって軽く、うまくモーター調整をできる選手が活躍します。海水レース場特有の序盤のモーター調整の難しさがあります。展示航走をチェックして直前気配の良い選手を軸にしましょう。
冬型の気圧配置になるとホーム向い風が強く吹くようになります。防風ネットを設置していますが、競走水面全体をカバーすることはできません。満潮時になると、2マーク後方から入ってくる潮と風がぶつかって波が立ち、道中の逆転劇も多く見られます。水面が荒れるだけに内寄りの出番が多くなります。
干潮の時は乗りやすい水面ですが、満潮時は乗りづらくなります。潮の流れがあって集団フライングも多く、スタートが難しいレース場の印象です。初めてコースを主張してスロー進入をしたのが丸亀でしたが、なかなかスタートは決まりませんでした。
インの信頼度が増す8Rの進入固定レースで、しっかり当てたいところです。
(マンスリーBOAT RACE編集長 土屋幸宏)
1984年宮城県生まれ。早稲田大学卒業後、北海道新聞記者を経て、2011年にボートレーサー(109期・埼玉支部)になる。2019年に引退し、現在はマンスリーBOAT RACE編集長となり、『ボートレース学習塾』の連載や『土屋幸宏ボートレース24場攻略ガイド』を出版。ボートレース場の公式YouTubeチャンネルにも出演し、“新聞記者&レーサー”としての経験を基に、ボートレースを分かりやすく伝えることをモットーとして活動する。
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