
多摩川
戸田
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全国で最も狭いコースレイアウトで、1マークも2マークもターンマークの振りが大きいのが特徴です。1マークが狭いためスタートで遅れた艇は、不利な位置に置かれ、包まれて出番がなくなります。
2024年の1コース1着率は42.7%と全国平均の55.1%を大きく下回る全国ワーストレベル。しかし、それ以外のコースは全て全国トップクラスの1着率。よって、あらゆるコースから勝てる期待が持てるため、狙い目が分散し、オッズが割れやすい傾向です。
レースコースの幅が107mと全国で一番狭い競走水面です。ピットは可動式でレース開催期間中のみ競走水面に船外機で移動しています。ピットから2マークまでの距離は125mあり、ピット離れさえ良ければコースの動きもあります。
基本的に冬は追い風、夏は向かい風が吹きます。ホーム側はスタンド、バック側は大型映像装置が横方向からの風を遮ってくれています。
ターンマークはセンターポールを中心にして、1マークをスタンド寄りに振っているため、1マークとスタンド側までの距離は37mしかありません。3コースからの見通し線上に1マークが浮かんでいる感じで、まっすぐ進めば3コースが有利な形になり、逆にインはスタートで立ち遅れると包まれます。また2マークも対岸寄りに振っており、旋回する時は6艇が密集する形になります。淡水で狭いため引き波が残りやすく、走り慣れた地元選手が地の利を発揮するポイントです。
2023年1コース1着率は44.4%、2024年は42.7%と全国で一番低くなっています。その一方で、2コース1着率18.1%、3コースは15.4%、4コースは14.2%で全国トップ。5・6コースももちろん上位の成績です。
決まり手のデータを確認しても、まくりが25.6%と2位の宮島19%を大きく引き離してトップ。戸田は他のレース場とは一線を画す個性の塊といえる水面です。
2024年1着決まり手(%)
進入 | 1着 | 2着 | 3着 | 逃げ | まくり | まくり差し | 差し | 抜き |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 42.7 | 19.2 | 11.9 | 39.4 | ー | ー | ー | 3.2 |
2 | 18.1 | 23.2 | 17.5 | ー | 6.5 | ー | 10.1 | 1.4 |
3 | 15.4 | 21.4 | 17.2 | ー | 8.8 | 3.5 | 1.6 | 1.2 |
4 | 14.2 | 15.6 | 19.9 | ー | 7.4 | 3.2 | 2.5 | 1.0 |
5 | 7.1 | 13.3 | 18.7 | ー | 1.9 | 3.9 | 0.3 | 0.9 |
6 | 2.5 | 7.4 | 15 | ー | 0.9 | 0.7 | 0.5 | 0.3 |
1コースが逃げる場合は4コースの出番もありますが、4コースが攻めた時には1コースが潰されるケースも多いです。4コースから外の5、6コースにいる選手が2着候補になります。その場合の出目は④-⑤や④-⑥。まくりを誘う水面だけに競り合いが起きやすく、まくりの外が差し抜けて高配当が飛び出すパターンも。
どの選手が先行するか見極めるのが舟券の最優先ポイントで、スタート力やモーターパワーがカギを握ります。それを見極めるために参考にしたいのがボートレース戸田のオフィシャルサイトで公開されるオリジナル展示データ。総合力を示す1周タイムや直線タイムが上位の選手が買いです。
2024年3連単配当分布
配当 | 出現率 |
---|---|
100~990円 | 8.9 |
1000~2990円 | 37.8 |
3000~4990円 | 16.9 |
5000~9990円 | 18.2 |
1万円以上 | 18.1 |
5万円以上 | 1.6 |
4月に入ると向かい風の日が多くなりますが、強く吹くことはなく水面は穏やかです。風に向かってスタートをするため、ダッシュの出番が多くなります。スタート展示で力強く出て行く選手をチェックしておきたいところ。スタートをして伸びる選手がいれば、その選手はもちろん、マークした差し選手も狙い目に。
7月頃に新モーターに切り替わります。風は南風になりますが、スタンドが遮ってくれるため、競走水面は向かい風が多少吹く程度です。新モーターは手探りのため、スタートがバラつきます。新モーターシリーズは毎年、高配当ラッシュです。地元選手が集結する8月のお盆シリーズあたりで、モーター相場も固まってきます。
台風でも来ない限り、風の影響をほとんど受けません。こうした時期の配当傾向を決めるのは番組です。スタートが早く、展開を作る選手をどこに配置しているかで、レースが決まります。また、実績モーターを手にしたダッシュ勢のまくりがレースの主導権を握ります。
季節風(北風)はホーム追い風です。スタンドと大型映像装置が「風の通り道」になり、5mを超えるくらい強く吹くことがあります。水面が波立ち、まくりで攻める選手がターンで失敗すると、差しが台頭し波乱となります。追い風なら差しの出番ですが、航跡を突き抜けるパワーが必要です。機力通りの結果になることもよくあります。
4コースが強いイメージですが、スタートが決まらないと3コースに張られて何もできずに大敗するコースでもあります。6コースは消波装置ギリギリの所を走らなくてはならないので、同体のスタートだと動くに動けず何もできません。
1マーク奥の戸田公園大橋の上からレース観戦できるため、選手の旋回フォームにも注目しながら、正面かつ真上から見てみて下さい。堅く決まるレースが少ないので、舟券の点数は多めに買って楽しんで下さい。
●スタート力と伸びが重要。モーターパワーがものをいう。
●5Rと7Rの企画レースは1号艇にA級選手が組まれるも、他場と比較すると信頼度は低めで好配当狙いも有効。
●オリジナル展示データは、1周タイムや直線データをしっかり確認したい。
1984年宮城県生まれ。早稲田大学卒業後、北海道新聞記者を経て、2011年にボートレーサー(109期・埼玉支部)になる。2019年に引退し、現在はマンスリーBOAT RACE編集長となり、『ボートレース学習塾』の連載や『土屋幸宏ボートレース24場攻略ガイド』を出版。ボートレース場の公式YouTubeチャンネルにも出演し、“新聞記者&レーサー”としての経験を基に、ボートレースを分かりやすく伝えることをモットーとして活動する。
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