SG競走史に残るジャイアントキリング

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この文章が読まれる頃には、WBCを心待ちにする人が多いのだろうが、今ひとたび振り返れば、昨年のスポーツシーンは、ワールドカップで最高潮を迎えて閉じた。本当にブラボー! な祭典だった。

結果的に新しい景色を見たのは、日本よりもモロッコだったが、ともに番狂わせの立役者となった。この2チームだけではない。大会で最初に躍ったのが、ジャイアントキリングという言葉だった。

まさかサウジアラビアが、アルゼンチンに勝ってしまうとは…。それを受けて、初戦に敗れたチームが優勝した大会を調べたら、2010年のスペインがあった。正直知って安心したものだ。ジャイアントキリングに沸き立つ反面、ファンの多数は強豪チームに勝ち進んで欲しかったのではないだろうか。

なるほどアルゼンチン代表は、伝統的に行儀のよくないチームで、物議を醸したオランダ戦もあったが、メッシの存在がすべてを覆いつくした。みんなスーパースターが好きである。つくづく落としどころも最高のワールドカップだったと思う。